連続講義(2017年度)

日時 2018年3月1日(木)午後3時~6時頃(途中20分程の休憩あり)
講演者(所属) 小森洋平先生(早稲田大学教育学部数学教室&大阪市立大学数学研究所客員教授)
タイトル Coxeter 変換から定まる擬 Anosov 写像の拡大率
場所 数学小講究室B(F405)
概要 曲面の擬 Anosov 写像の拡大率は、(Perron・Frobenius の定理により)Perron 数という代数的整数になる。 そこでどのような Perron 数が擬 Anosov 写像の拡大率として現れるかという問題を考える。
今回の講演では、2つの Dehn ツイストの積で表される擬 Anosov 写像(Thurston による構成)の拡大率は、 2色塗り分け可能な Coxeter グラフから決まる Coxeter 変換のスペクトル半径で計算できる(McMullen や Leininger の仕事)ことを説明し、 擬 Anosov 写像の拡大率として 2-Salem 数が現れる具体例を紹介する。
最終更新日: 2018年2月28日