大学院生募集

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1. 何を研究しているか

 季節は一年に一回めぐってきます。暑い夏、寒い冬だけでなく、雨の多い季節や乾燥した季節があり、これらの物理的な環境の変動にしたがって生物的 な環境も変動しています。地球上にすむほとんどの生物はこの物理的、生物的な季節変動に対応しなければ生きのびて遺伝子を残すことができません。私たち は、動物が季節変動に対応しているしくみを、個体・細胞・遺伝子のさまざまなレベルで解析し、その全体像を明らかにしようとしています。研究対象とする動 物は、これまでハエ・カメムシなどの昆虫を中心としてきましたが、甲殻類のアジアカブトエビや軟体動物のチャコウラナメクジ、蛛形類のナミハダニにまで範 囲を広げています。なお、私たちの研究内容を知るには、下記の出版物が参考になります。

○「生きものは昼夜をよむ 光周性のふしぎ」沼田英治 岩波ジュニア新書
○「休眠の昆虫学:季節適応の謎」田中誠二ほか編 東海大学出版会
○「昆虫学研究室訪問」昆虫と自然 2005年40巻5号  p.32-35

2. 「動物の季節適応機構の解明」に向けて

 出身大学も得意にしている手法も異なる教員が、「動物の季節適応機構の解明」という共通の目的にむかって、研究および大学院教育にあたっていま す。

教授 志賀向子      岡山大学大学院自然科学研究科修了 
                          神経生物学
准教授 後藤慎介   北海道大学大学院地球環境科学研究科修了 
                          動物生理学・分子生物学

3. さまざまな方面に優れた研究者が巣立っています

  大阪市立大学大学院理学研究科に大学院修士課程(現在の前期博士課程)が設置されたのは全国の大学院の中でも古く昭和28年のことで、その翌年 には博士号の取得をめざす後期博士課程が設置されました。それ以来、さまざまな興味をもった多数の大学院生を受け入れ、国公立研究機関・教員・企業の研究 職など幅広い分野に輩出してきました。当研究分野の前期博士課程修了者の近年の就職先はノバシステム株式会社,農林水産消費安全技術センター,大阪府中学 校教員、アース環境サービス、日本メディカルマテリアル、株式会社ウェ・ルコ、株式会社長崎堂、株式会社岡村製作所などです。また、後期博士課程修了者 は、アース環境サービス開発部員、和歌山大学教育学部准教授、日本大学生物資源学部准教授、京都大学特定研究員、総合研究大学院大学博士研究員、京都府立 医科大学博士研究員,日本学術振興会特別研究員(ウェスタンオンタリオ大学,オハイオ州立大学,芦屋大学)として活躍中です。

4. 全国の大学から入学した先輩がいます

 生物地球系専攻のうち生物学関係の3講座には、ここ数年の間に青森県から沖縄県までの国公私立大学の、理学部をはじめとするさまざまな学部の出身 者が入学しています。当研究分野には、これまでに大阪市立大学理学部・和歌山大学教育学部・宮崎大学農学部・日本大学生物資源科学部・近畿大学生物理工学 部・岡山理科大学理学部・京都工芸繊維大学繊維学部・神戸大学農学部からの入学者がいます。


5. 入学試験は決して難しくありません

 前期博士課程の推薦入学特別選抜の入学試験(7月実施)は専門分野の口述試験のみ、一般選抜の入学試験(9月実施)は英語および専門分野の筆答試 験と口述試験からなります。筆答試験では、学部レベルの英語の基本的な読解力と作文力、生物学の基本的な知識と考え方のみが要求されています。特定の分野 の専門家だけにしかわからないような専門的な知識は要求されていません。一方、後期博士課程の入学試験は英語の筆答試験と口述試験からなります。筆答試験 では、英語で生物学の専門書や学術論文を読んだり、論文を書いたりする能力が要求されています。


6. 最近の研究課題

 過去3年間の博士論文、修士論文の課題は以下のとおりです。


2011年度
博士論文
・Photoperiodic response under the control of circadian clock genes in the bean bug Riptortus pedestris(概 日時計遺伝子によって制御されるホソヘリカメムシの光周性)

修士論文
・Analysis of a control mechanism for diapause by the pars intercerebralis in the blow fly, Protophormia terraenovae (ルリキンバエの脳間部による休眠調節機構の解析)
・The role of the brain in photoperiodic regulation of juvenile hormone biosynthesis in the brown-winged green bug, Plautia stali (チャバネアオカメムシの光周期による幼若ホ ルモン合成調節における脳の役割)


2010年度

修士論文
・Molecular and neural mechanism of the circatidal rhythm in the mangrove cricket, Apteronemobius asahinai(マングローブスズApteronemobius asahinaiの概潮汐リズムの分子および神経機構)

・Geographic and individual variations in the circannual rhythm of the varied carpet beetle Anthrenus verbasci(ヒメマルカツオブシムシの概年リズムにおける地理的変異と個体変異)


2009年度
修士論文
・サラサウミウシChromodoris tinctoria の使い捨てペニスの補充方法


詳しくは

 詳細は電子メールで shigask@sci.osaka-cu.ac.jpまでお問い 合わせください。前期博士 課程一般選抜募集要項は毎年6月頃、後期博士課程募集要項は毎年12月頃、配布の予定です。入試に関してはこちらをご覧くださ い(再募集がある場合もありますので,注意しておいてください)。

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