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平成23年12月14日 |
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友の会だより(第13号、平成23年8月25日発行)記事
植物園の地域貢献事業について
本植物園は大阪市立大学理学部附属の教育・研究施設ですが、一般にも公開された市民利用の施設でもあります。近年、社会における大学の役割は多様化し、地域社会への貢献や生涯学習への寄与も重要な役割として期待されるようになってきました。本植物園は一般公開を開始してから今年で57年になります。大阪市立大学は本植物園をもつことにより、ずっと以前から市民の方々に密着した地域貢献を果たしてきたと言えます。
植物は地球上の全生命を支える土台です。森林の破壊や植物多様性の喪失などに象徴されるように、私たち人類の活動により、この土台が危うくなりつつあります。この問題に対処し、人類の持続可能な繁栄を達成していくことは、今世紀の最重要課題として位置付けられています。このような社会情勢のもと、植物についての理解は様々な分野で益々必要とされ、植物園の社会的価値も必然的に増大しています。本植物園は大阪市立大学の地域貢献・生涯学習の拠点として発展することが益々期待されていると言えます。
現在、大阪市立大学の次期中期計画が策定されつつあり、その中で本植物園の今後の在り方も検討されています。次期中期計画では「地域貢献」が主要な課題として盛り込まれる予定です。地域貢献は現在進められている中期計画でも主要な課題ですが、今検討されているのは、これまでのものを発展させる内容になっています。植物についての情報が様々な分野で求められていることから、今後、本植物園を植物が関係する全学レベルの研究と活動の拠点とし、学部という境界を越えて研究会・公開講座を実施していくことにより、地域貢献を果たしていこうというものです。これが実施されれば、植物に関する幅広く多角的な情報を社会に向けて発信していくことができます。大阪市立大学としても、植物園をもつ数少ない国公立大学の一つとしての特徴をより一層活かすことができます。
今年度の植物園友の会の総会に参加させていただきました。参加された会員の皆さんから、植物園の在り方について率直な意見がだされ、議論は盛り上がりました。厳しいご意見には植物園への期待と思いが込められていることが伺え、有り難く思いました。活発に議論されたことの一つが植物園活動へのボランティア参加の可能性でした。ボランティアとして是非参加したいと言う強い意見もいただきました。多くの植物園がボランティアを受け入れていることは昨年発行の友の会だより(第9号)でも案内させていただいた通りです。市民の方々にボランティアとして参加していただくことにより、植物園の活動はより多様に、より活発になることが期待されます。また、地域貢献事業の新たな発展も期待されます。ボランティアの参加により植物園の管理運営は複雑になりますが、円滑に実施するための受け入れ体制をぜひ作っていきたいと思っております。皆さんのご協力をお願いする次第です。
今年度は、今後の植物園の在り方を試行する意味も込め、これまでの観察会や各種イベントに加えて新たな地域貢献事業も企画・実施しています。その一つとして、年度始めの4月に講座「桜、その科学と文学」を行いました。朝日カルチャーセンターとの連携講座で有料でしたが、定員を上回る41名の方に参加いただきました。この講座は、文学研究科の村田正博教授のご協力のもと、学部の境界を越えて、理学と文学の融合を図ることを意図して企画されました。講座は予想以上に盛況で、その場で同じ講師陣による講座第二弾が予定されました。この講座第二弾は「紅葉、その科学と文学」のタイトルで11月19日(土)に行います。夜間開園による夜咲き熱帯スイレンの観察会を昨年初めて実施しましたが、好評でしたので今年も9月の2日と3日に行います。これから実施する講座・イベント等は本園ホームページでも案内していますので、そちらをご参照ください。
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大阪市立大学理学部附属植物園 園長 飯野 盛利 |
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