【ネジバナ】
別名 モジズリ
ラン科
Spriranthes sinensis Ames
サバク広場の芝生の中に群れを成して、高さ15から30センチのピンク色の花が咲いています。見過ごされたり、時には踏みつけて歩くほど目立たない花です。以前は原っぱ、田んぼの土手などに多く見られました。しかし、近年ではほとんど見かけなくなりました。
梅雨時の草刈の時期に花茎を伸ばしてくるために、刈り取られることも原因のひとつと考えられます。ネジバナという名前は花のつき方(花序)がらせん状にねじれていることからで、名は体を表すということです。
一度、ネジバナを目にすると、その美しさ、可憐さ、どうしてこんなかたちに花が咲いているのか?その不思議にみせられています。ねじれは植物の基本的な性質のひとつです。

ねじれはどうなっているのか?よ〜く見てください。 花茎は真っ直ぐなのに花のつき方にねじれがあるのです。そのねじれのしくみはまだわかっていません。
別名のモジズリは捩れ(ねじれ)摺る(する)の意味で忍捩摺(シノブモジズリ)「織物の模様」に基づいてこの花が捩れて巻くさまを説明した名前です。