アフリカツメガエルの始原生殖細胞の分化


 カエルでは未受精卵の時に既に植物極の表層部に局在する「生殖質」と名付けられた特別な細胞質を受精後、卵割により受け取った細胞から生殖細胞が形成されることが古くから知られています。アフリカツメガエルを材料に生殖細胞の形成に関わる分子を明らかにするために、生殖質や生殖細胞の前駆細胞で特異的な発現を示す遺伝子を調べています。


もっと詳しく...


アフリカツメガエル受精卵の植物極(vp)近傍に局在する小島状の生殖質(GP)。
yは卵黄顆粒を示す。透過型電子顕微鏡による観察。


生殖質(A-C)と内胚葉細胞塊中の生殖質を受け継いだpPGC(D-G)のおよその位置および生殖巣原基のPGC(H)を示す模式図。A-Dは動物・植物極軸に平行な切片で上方が動物極に、E-Hは頭尾軸に垂直な切片で上方が背側になる。

動物機能生物学研究室にもどる

生物地球系専攻生物学科理学研究科/理学部大阪市立大学