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所属教員と各自のテーマ
教授 伊東 明
森林群集における樹木種の更新過程と共存機構の研究.とくに熱帯雨林における林冠樹種の更新過程の種特性を個体群生態学の手法を用いて研究している.野外調査により得られた個体群動態の種特性を比較することにより,多種共存の動的メカニズムを解明することを目指す.現在,マレーシア,サラワク州の熱帯雨林およびタイ,チェンマイの熱帯季節林においてフタバガキ科を主な研究対象として研究を行っている.また,劣化した熱帯林の修復についての研究にも携わり,多様性を重視した熱帯林修復技術の確立に向け,種子・挿木・山引きなど様々な手法を用いた苗木生産技術の研究を進めている.さらに,「タンポポ調査近畿2005」に参加し,近畿における雑種タンポポの分布調査にも従事している.
准教授 名波 哲(名波哲のページ)
森林群集における植物の多種共存機構を明らかにするため,群集の空間構造の果たす役割に注目している.構造を作り出す要因として,群集構成種の繁殖や成長の生活史特性,種内および種間の個体間相互作用などに主に焦点をあてている.これまで奈良市御蓋山を主なフィールドとし,ナギやイヌガシなどの雌雄異株植物に特有の現象を探りながら研究を進めてきた.今後は群集動態の時間的変動も組み込むことを試みるとともに,熱帯林や照葉樹林など様々なタイプの森林に研究を展開していきたい.
特任教授 山倉拓夫
個体群や群集内での個体のサイズ分布と階層構造を定量的に記述する手法を開発し,サイズ分布と階層構造が植物個体の成長を規定していくプロセスについて研究を行ってきた.1990年からは,マレーシア,ランビル国立公園の低地熱帯多雨林に設置した大面積長期観察区での研究を,主導的立場にたって推進している.ここでは,地形による森林群集の構造の変化を解析し,さらに,主要な構成種の間にみられるニッチ分割や,開花フェノロジーの調査を通じて,複雑な群集組成の成立ちを解明しつつある.また,多雨林構成種の光強度に対する成長反応や,光合成特性の調査を通じて,生物機能の多様性についての研究も進めている.このほか,化学物質を介した生物間相互作用をになうアレロケミクスの森林内での動態について研究をすすめ,化学生態学の研究に新しい局面を開きつつある.
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