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2009 May

 

           植物機能生態学分野 

研究室概略

 1950年代の実験個体群を使った植物成長についての理論的研究と1960年代から1970年代にかけて行った森林生態系の物質生産と物質循環の研究を基盤として,1980年代以降,おもに森林生態学の分野で研究を進めてきた.現在,マレーシア サラワク州のランビル国立公園の熱帯低地フタバガキ林,タイ ドイインタノン国立公園の熱帯山地シイ・カシ林,奈良県春日山の暖温帯シイ・カシ林の3ヶ所に大面積長期生態観察調査区を設置して,森林群集の長期モニタリングを継続している.これら3ヶ所の調査区を利用して,生物多様性の解明と,群集内でのニッチ分割や,群集動態の研究を行っている.また,構成種の個体群動態や,生活史の特定のフェーズに着目した研究も進めている.さらに,アレロケミクスの森林群集内での動態や,分子遺伝学的手法をもちいた個体群内での遺伝的多様性,遺伝子マーカーをもちいた繁殖過程の研究などを,他分野の研究者と共同して推進している.

 

 

所属教員と各自のテーマ

教授 伊東 明  

 森林群集における樹木種の更新過程と共存機構の研究.とくに熱帯雨林における林冠樹種の更新過程の種特性を個体群生態学の手法を用いて研究している.野外調査により得られた個体群動態の種特性を比較することにより,多種共存の動的メカニズムを解明することを目指す.現在,マレーシア,サラワク州の熱帯雨林およびタイ,チェンマイの熱帯季節林においてフタバガキ科を主な研究対象として研究を行っている.また,劣化した熱帯林の修復についての研究にも携わり,多様性を重視した熱帯林修復技術の確立に向け,種子・挿木・山引きなど様々な手法を用いた苗木生産技術の研究を進めている.さらに,タンポポ調査近畿2005に参加し,近畿における雑種タンポポの分布調査にも従事している.


准教授 名波 哲(名波哲のページ

 森林群集における植物の多種共存機構を明らかにするため,群集の空間構造の果たす役割に注目している.構造を作り出す要因として,群集構成種の繁殖や成長の生活史特性,種内および種間の個体間相互作用などに主に焦点をあてている.これまで奈良市御蓋山を主なフィールドとし,ナギやイヌガシなどの雌雄異株植物に特有の現象を探りながら研究を進めてきた.今後は群集動態の時間的変動も組み込むことを試みるとともに,熱帯林や照葉樹林など様々なタイプの森林に研究を展開していきたい.


特任教授 山倉拓夫  

 個体群や群集内での個体のサイズ分布と階層構造を定量的に記述する手法を開発し,サイズ分布と階層構造が植物個体の成長を規定していくプロセスについて研究を行ってきた.1990年からは,マレーシア,ランビル国立公園の低地熱帯多雨林に設置した大面積長期観察区での研究を,主導的立場にたって推進している.ここでは,地形による森林群集の構造の変化を解析し,さらに,主要な構成種の間にみられるニッチ分割や,開花フェノロジーの調査を通じて,複雑な群集組成の成立ちを解明しつつある.また,多雨林構成種の光強度に対する成長反応や,光合成特性の調査を通じて,生物機能の多様性についての研究も進めている.このほか,化学物質を介した生物間相互作用をになうアレロケミクスの森林内での動態について研究をすすめ,化学生態学の研究に新しい局面を開きつつある.

 

 

所属大学院生・学生と研究テーマ(2010年度在籍)

D2    原田 剛 (熱帯雨林樹種における個体群の遺伝構造)

M1    岡崎芳樹 (海流散布植物ハマボウの生態と系統地理)

M1    森本美樹 (西日本における雑種タンポポの分布)

研究員  松山周平 (ウルシ属2種(ヌルデ、ヤマウルシ)の繁殖生態)

 

 

業績1995〜)

 

*    2000〜

*    1995〜1999


 

 

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1999 Osaka City University Plant Ecology Laboratory :Webpagedesign by : T.Yamato.

collaborated with D.Hirayama

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