研究紹介:光ピンセット

光ピンセットってなあに? 1. 導入

tartgeticon いててっ。

tartgeticon どうしたんだい、ミッケくん?

myicon あ、トラッピ博士。
指にトゲが刺さっちゃったみたいなんですけど、取れなくて。

tartgeticon 小さくて指では抜けないんだね。こういう時にはピンセットを使うんだ。
ほら、取れたよ。

myicon ありがとうございます、博士。小さい物をつかめるピンセットって、凄いですね。
そうだ、博士!
もっともっと小さい物をつかむことができる技術を、ぼくたちで開発しましょうよ!

tartgeticon ミッケくん、その技術はもう開発されているよ。

myicon えっ! そうなんですか…がっかり…。

tartgeticon そうがっかりしなくても大丈夫。君の発想はとてもいいよ。
光ピンセットと呼ばれる技術なんだけどね、とても新しい分野だから、
まだまだ研究が足りていないんだ。これから一緒に研究していこうか。

myicon はい、よろしくお願いします!

トラッピ博士のメモ帳

tartgeticon 光ピンセットは、「光圧(ひかりあつ)」という光の圧力を使った新しい技術です。
細胞などの小さい物質を捕まえることができます。
1970年代、アーサー・アシュキン博士が世界で初めて実験に成功しました。
とても最近のことで、まだまだ発展途上の新しい分野なのです。

(C) 2018 M. Yoshioka
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