2009年8月28日更新

【2009年のプログラム】


日時2009年8月10日(月),11日(火) 13:30-16:00
場所大阪市立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター1階 文化交流室

8月10日(月)
13:30-14:40

「共有結合と分子の形」
松下 叔夫 (理学部化学科 准教授)

 化学結合の理解は、化学を学ぶ上で最も重要なものの一つです。結合には、共有結合、イオン結合など様々な種類がありますが、ここでは、主に共有結合に焦点をあて、結合が生成する仕組みや、その性質を解説します。さらに、結合によって、分子がどのような形をとるのかを考えてみましょう。

高校化学との関連:化学結合、物質の構造

14:50-16:00

「原子・分子のなかの電子」
佐藤 和信 (理学部化学科 教授)

 ミクロな世界では、原子同士が電子を媒介としてさまざまな化学結合様式で結びつき、多様な構造と性質をもった分子が活躍しています。電子は、その分子の形や色、性質に深く関わっています。電子がもたらす機能を紹介しながら、電子が活躍する原子・分子の世界を覗いてみます。

高校化学との関連:物質の構成粒子、材料の化学

8月11日(火)
13:30-14:40

「周期表の化学」
木下 勇 (理学部化学科 教授)

 元素とは原子に対する化学的命名法で、その集まりを分類したのが周期表です。周期表はきわめて理論的に説明できますが、その中には理論では説明しきれない部分や化学からはみ出てくる話がたくさん含まれています。実はもっとも生産されている医薬品は無機物だったりするのです。

高校化学との関連:周期表、酸塩基、物質の構成、無機物質

14:50-16:00

「分子と分子の間にはたらく力」
塩見 大輔 (理学部化学科 准教授)

 分子と分子の間には、いろいろな種類の力がはたらきます。分子間にはたらく力は、物質の性質や働きを決める要因になっています。身近な例として融点や溶解性などがありますが、セミナーでは、先端材料や生命体を構成する物質の中で活躍する、さまざまな「分子間の力」を紹介します。

高校化学との関連:物質の構成粒子と構造、化学結合