2010年8月17日更新

【2010年のプログラム】


日時2009年8月12日(木),13日(金) 13:30-16:00
場所大阪市立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター1階 文化交流室

8月12日(木)
13:30-14:40

「やさしい化学結合論」
岡田 惠次 (理学部化学科 教授)

 周期表からスタートして、原子の性質を知り、分子を組み立てます。簡単なルールを導入して、聞いたことの無い分子を、結合を表す線を使って書いてみましょう。分子を正しく描く事ができれば分子の性質をある程度予想する事ができます。高校で学ぶ範囲の化学を、ちょっと違った観点から扱います。

高校化学との関連:化学結合、共有結合、イオン結合

14:50-16:00

「分子の形を予測しよう」
三宅 弘之 (理学部化学科 准教授)

 中学校の教科書でも「水分子が折れ曲がり構造をもち、二酸化炭素が直線構造をもつ」様子が描かれています。同じ三原子分子なのにどうして違う構造なのだろう?この授業では難しい理屈を知らなくても分子の構造を予測できる方法を伝授します。さあ、まだ知らない人はこの授業で修得しましょう。

高校化学との関連:物質の構成、物質の構造

8月13日(金)
13:30-14:40

「先端医療と材料化学」
長崎 健 (工学部化学バイオ工学科 教授)

 再生医療や遺伝子治療など未来の治療法として期待されている先端医療の実現には、使用される医薬品は勿論のこと医用材料が重要な役割を担っています。材料を創製するための学問である化学の重要性が益々高まっていることをみなさん一緒に考えてみましょう。

高校化学との関連:高分子、生物と化学、生物体の構成物質、医薬品

14:50-16:00

「光合成の酵素化学」
神谷 信夫 (複合先端研究機構 教授)

 光合成では、植物が太陽の光を受けて、水と二酸化炭素から酸素とグルコースを作り出しています。この化学反応式は簡単ですが、それは、緑の葉の中で実際に進行している複雑な酵素反応系の最初と最後を表しているにすぎません。今回はこのような内部に立ち入って、光合成を酵素化学の立場から理解します。

高校化学との関連:化学反応、触媒、酵素