2011年8月11日更新

【2011年のプログラム】


日時2011年8月5日(金) 午前の部:9:30-12:00、午後の部:13:30-16:05
場所大阪市立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター1階 文化交流室

午前の部
9:30-10:40

「組み立ててみよう、有機分子」
坂口 和彦 (理学部化学科 准教授)

 炭素原子は結合の手を4本持つため様々な組み合わせで結合することが可能です。炭素、酸素、水素原子を簡単なルールに沿ってつなぎ合わせて有機分子を組み立て、出来上がったいろいろなかたち(構造)の分子の性質を探ってみましょう。有機分子の構造と性質について興味深い話題も交えて講義します。

高校化学との関連:有機化合物、異性体

10:50-12:00

「色にまつわるいろいろな話」
中沢 浩 (理学部化学科 教授)

 昼間に頭上を見上げると青い空に白い雲が浮かび、夕方になると夕焼けで空は赤く染まります。どうして空は青く、雲は白く、夕焼けは赤いのでしょうか。美しい自然の風景は様々に彩られていますが、この色を化学の目 で見てみると面白い世界が見えてきます。色の不思議な世界を一緒に覗いてみませんか。

高校化学との関連:色、光と波長

12:05-12:25

学術情報総合センター見学会

午後の部
13:30-14:40

「亜鉛のはたらき」
小島 明子 (生活科学部食品栄養科学科 准教授)

 肝硬変患者の血清亜鉛濃度は健常者に比べて低値を示すことが報告され、亜鉛欠乏と肝硬変の病態形成の関与が示唆されています。そこで、亜鉛欠乏と肝疾患との関わりについて細胞レベルおよび動物実験で得られた知見を紹介しながら、亜鉛の重要性について説明します。

高校化学との関連:錯体、亜鉛、生理機能研究への応用

14:55-16:05

「電子はミクロな磁石」
手木 芳男 (理学部化学科 教授)

 電子は、マイナスの電荷を帯び“自転(スピン)している”ためミクロな磁石としての性質を持っています。実は、このスピンが、化学結合や元素の周期律にも、関係しています。もちろん物質の磁石としての性質は、この電子のスピンの向きがそろうことによって起こる現象です。また、発光や化学反応などにも関係します。この講義では、電子スピンと化学ついて講義します。

高校化学との関連:原子の構造、電子、磁性

16:10-16:40

理学部化学科研究室の見学会