地球情報学研究室
教   員


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Kiyoji SHIONO   塩野 清治 教授


研究テーマ:
地質学的方法の情報科学的体系化.地質情報のコンピュータ処理には基礎となる
理論が必要である.野外調査データから地質図を作成する過程に含まれる地質学
的操作や判断(地層の同定や対比,層序区分,地質体と境界面の論理的関係,地
質境界面の決定,地質図の作成など)を主な対象として,地質学の基礎理論の体
系化を目指す.現在「地層累重の法則」や「化石による地層同定の法則」として
認識されている地層や化石の基本的性質の定式化に取り組んでいる.

プロフィール:
1946年7月31日和歌山県生まれ.現住所は茨木市.妻一人,娘一人,愛犬一匹.
1970年代の専門は地球物理学(地震学).1980年頃からは情報地質学分野の研究
が中心.著書:「BASICによる天文」(共立出版),「BASICによるコンターマッ
プ,T.基礎編,U.応用編,V.立体編」(共立出版),「パソコンによる地
質図学入門」(共立出版)「パソコンによる地質図学入門」(共立出版)

ひとこと:
本研究室は日本情報地質学会の事務局を担当している.情報環境が整備され,や
がて電子納品が義務づけられようとする時代にあって,地質情報のコンピュータ
処理法の進歩は本学会が果たすべき社会的貢献の重要な柱である.地質学では数
学がいらないと誤解されているが,地質情報のコンピュータ処理を目指す立場か
らみれば,解析学,線形代数,統計学から離散数学まで他の分野以上に多様な数
学が要求される.たとえば,「パソコンによる地質図学入門」では線形代数の初
歩的知識が地質図学の理解に有効であることを力説し,「地質学のための離散数
学入門」(情報地質,第10号,第1巻,p.13−42)では,地質概念の数学表現や
地質情報のデータ処理には集合,関数,関数,同値関係,半順序から束やブール
代数までを含む離散数学が重要な役割を果たすことを概括した.これらの経験か
ら複雑多様な地質情報ではあるが,適切な数学原理を確立すれば,データ処理の
アルゴリズムはどこかの分野で開発されている可能性が高く,コンピュータ処理
の具体化は遠くないと考えている.地質,数学,コンピュータこれら3者の結び
つきに興味のある若手研究者の日本情報地質学会への参加を期待する.


Shinji MASUMOTO   升本 眞二 教授

研究内容:

地球情報のコンピュータ利用の研究.たとえば,コンピュータによる地質データ
の処理,3次元地質モデリング,GIS,人工衛星画像処理(リモートセンシン
グ)など.

プロフィール:

 1957年生まれ.山口県出身 



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