地球学科専門教育科目・シラバス
履修の手引き
学習目標
地球の過去・現在の学際的な認知能力や未来の予測技術を持ち、地球自然と人間社会の接点に立って、環境保護や自然災害防止などに貢献できる人材を養成するカリキュラムを編成している。このため、以下の5つの柱となる能力を修得することを目標として、科目構成が編成されている。
(A) 地球的視点に立って多面的に思考し行動できる能力
(B) 基礎的な数理科学の修得とその応用能力
(C) 地球学専門分野の幅広い基礎的知識・技術とその応用能力
(D) 地球学の基礎的知識・技術を野外調査に活用する能力
(E)自立した技術者・研究者としての問題解決能力と創造力
地球学科には、 一般選抜および推薦選抜での入学生を対象とする「地球システムコース」と、3年次編入学生を対象とする「地球学専修コース」がある。上記の5つの目標のうち、地球システムコースは(A)〜(E)のすべてを、地球学専修コースは、 (C)〜(E)を基本的に修得することを目標とする。
地球学科の学習 ・教育目標と科目の関係を別途示す。これらの目標達成のため、各自が年次的に履修計画を立てる必要がある。 各自の目標達成度を確認するため別途示した評価方法と評価基準を示したので参考にされたい。
1.
全学共通科目
全学共通科目は、地球学科では、上記の(A) および(B)の能力を修得するための科目群として位置づけている。総合教育科目と健康スポーツ科学科目は多面的に思考し行動できる能力の修得にとって、外国語科目については、国際的なコミュニケーション能力の修得にとって重要である。総合教育科目は種々のテーマ設定がなされており、それらの科目からできる限り広範に履修することが重要である。
基礎教育科目は、基礎的な数理科学の修得とその応用能力の修得にある。このため、数学部門については4単位以上の履修、実験科目については地球学実験を除く実験科目7単位以上を含める必要がある。
2.
2.専門教育科目
地球学科の専門教育科目は、上記の(C)〜(E)の能力を修得するための科目群である。
また、専門分野に関する幅広い基礎的知識と技術の修得のため、 専門分野の中でも基礎的な科目が必修科目となっている。地球学に携わる研究者・技術者として必要な社会的役割と倫理については、各地球学専門教育科目の中でふれるだけでなく、地球科学技術者特論で理解を深める。
6つの研究分野(地球物質学I・地球物質学II・人類紀自然学・都市地盤構造学・地球情報学・地球史学)のうちから一つ選んで特別研究を行う。特別研究を行うにあたって、それぞれの分野ごとにあらかじめ履修しておくことが望ましい科目があるので、各分野の教員から充分にガイダンスを受け、特別研究に支障のない知識・技術を修得しておく必要がある。
実験・実習科目は対応する各講義科目の内容と関連している。授業の性格上、単に出席するだけでなく、練習問題を解いたり、実験データの収集・解析を積極的に行うことが要求される。
特別研究を始めるにあたって必要な条件
4年次において、特別研究(卒業研究)を行うことができ、卒業予定者として認められるためには、 4年次の年度初めに次の条件を満たしている必要がある。
(1)総合教育科目・基礎教育科目・外国語科目・健康スポーツ科学科目のそれぞれについては、必要とされる単位数は2年次から3年次への進級条件と同じであるが、可能な限り全ての単位を満たしておくことが望ましい。
(2)専門教育科目については、 3年次までの取得単位の総計が50単位以上であること。なお、地球学専修コースの学生(社会人編入学生および編入学生)は31単位以上であること。