物質分子系専攻カリキュラム

物質分子系専攻では、複数の深い専門知識と幅広い視野を持ったπ(パイ)型人材を育成するため、2011年度から前期・後期博士課程に特色ある新たなカリキュラムを順次導入しています。2013年から日本化学工業協会の「化学人材育成プログラム」の支援対象専攻となり、学会活動や就職に関する支援を受けています。

また、本学の「特色となる教育体制への支援事業」として支援を受け、大学院生の海外派遣や国際会議の定期開催、外国人研究者の招へいなどを行っています。

前期博士課程

領域横断型大講座

物質分子系専攻は「創成分子科学」と「機能分子科学」の2大講座からなり、各大講座に物理化学・無機化学・有機化学・物質科学分野の教員がそれぞれバランスよく配置されています。領域横断型大講座から、それぞれ大学院講義「基盤講義」(創成分子科学・機能分子科学)とゼミナールが提供されており、境界領域を含めた幅広い分野に興味をもつことができるようにしています。また、学外から非常勤講師を招へいし、より多くの学問分野に触れる機会を提供しています。

科学倫理および安全衛生教育

薬品・合成化合物・廃棄物に関する社会的責任や科学倫理の重要性を学ぶため、大学院入学者に対して「科学の倫理と安全」を年度の始めに集中講義(必修科目)として提供しています。e-Learning を活用し、社会的規範を学ぶ機会としています。

基幹講義

さまざまな分野に広く目を向け、豊かな発想を身に着けるための基礎力を養うため、「基幹講義」(基幹無機化学・基幹有機化学・基幹物理化学)を選択必修科目として提供し、2科目以上の単位取得を義務づけています。

科学哲学に関する講義

リベラルアーツとの連携教育として科学哲学を提供し、科学者の倫理観や科学と社会との関連を、大学院生自らが考える機会を与えています。

国際ゼミナール

外国人講師による講演会・講義を国際ゼミナールとして単位化しています。さまざまな研究分野の外国人研究者による講演を聴講し、レポートを提出します。またネイティブな外国人研究者によるに関する講演会(reading, writing, speaking)を毎年開催しています。

後期博士課程

「後期特別研究」と「ゼミナール」といった博士論文の研究指導を軸とした教育に加え、以下のカリキュラムを提供し、広い視野とリーダーシップをもった博士人材の育成を行っています。

(1)プロポーザルディフェンス

異分野・学際分野への対応能力と自立的研究提案および遂行力を養成するために、2年次後期にプロポーザルディフェンスを課しています。自らが創案した研究課題に基づいて調査を行い、博士論文公聴会と同様に研究提案を発表し、計画立案能力やディベート力についての評価および助言を受けます。

(2)学術交流研究

他研究室や学外研究機関での研究活動への参加(共同研究やセミナーへの定期的な参加)を単位として認定しています。担当教員を配置し、年に一度面談を行っています。

(3)学際的プランナー養成特別プログラム

国際会議への出席や海外との共同研究の推進を目的として、これらの活動成果を評価して単位を与えています。担当教員を配置し、年に一度面談を行なっています。

(4)特別指導論

市大発の高大連携事業「高校化学グランドコンテスト」を利用した実践的リーダーシップ力・コミュニケーション力育成プログラムとして提供しています。近畿地区の高等学校に出張し、高校生の課題研究の指導にあたる経験を通じて研究者としての資質を養っています。

大講座制の特色を活かし、博士学位論文公聴会や予聴会、大講座別定期発表会等に他の専門分野の教員・大学院生が参加しています。多様な視点からの質疑・応答の機会を多く設けることで、π(パイ)型人材力の向上を図っています。

化学人材育成プログラムについて

プログラムに参加している化学企業の採用担当者および研究開発担当者との交流が可能な「学生・企業交流会」や日本化学会の事業「化学フェスタ」への参加などを通じ、後期博士課程学生に対する就職サポートを受けています。

化学人材育成プログラムの詳細については日本化学工業協会のホームページをご覧ください。