【お知らせ】 2020.04.08
「市大授業」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催を中止いたします。
申し込みいただいた方には、登録されている連絡先へお知らせしておりますのでご確認ください。


なお、2020年4月に開催を予定していました「市大授業」の各 講座は大 阪市立大学理学部 Web オープンキャンパス2020 の期間中(2020年8月7日(金)10時〜8月20日(木)22時)オンラインにて動画配信いたしました。

2020年

数学や理科の 好きな高校生や予備校生の皆さんに、数学や理科にさらに興味を持ってもらえるように企画した「高校生のための市大授業」です。大 学の授業や大学の教室・実験室がどんなものなのか、進学を希望する大学の中を知っていただきたく、本学杉本キャンパスで行いま す。平成16年春から始まった市大授業も今回で23回目となります。日程は4月29日(水・祝)です。

お申し込みは こちらから

理学部市大授業と同日・同キャンパス1号館で、文学部市大授業も開催します。詳しくは、 http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/lit/kouken/sj.html をご覧ください。



                                                                                                             ち らしファイル(PDF)を見る


当日は、「全学共通教育棟の1階正面」(地図の「全学共通教育棟」参照)に、それぞれの授業開始時刻の20分前までに集合 してください。
※駐車スペースはありません


日時:2020年4月29日(水・祝)

前半 午後1時00分〜午後2時10分(以下から1つの授業を選 択)

1C: 代数方程式の解の存在

写真

数学科 准教授  濱野 佐知子 (定員150名、講義)

 実数の世界では「2次方程式の解」が 「2次関数のグラフとx軸との共有点のx座標」になります。この変数を実数から、2乗したら負になる数もある複素数へ拡げて遊んでみましょう。紙と鉛筆を 用いて思考実験しながら複素変数の関数のグラフを介してビジュアル化することで、数を拡げたこの世界では代数方程式の解 が確かにある!と実感していただければ幸いです。

プロフィール
学歴 奈良女子大学理学部数学科卒業、奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程・博士後期課程終了、博 士(理学)
職歴 大阪市立大学数学研究所COE(兼任)研究所員、松江工業高等専門学校数理科学科助教、福島大学人間発 達文化学類准教授、2016年4月より大阪市立大学大学院理学研究科准教授
専門分野 複素解析学
1D: 生命機能を支える金属イオンの役割
       ―化学者の視点―

写真

化学科 教授  中島 洋 (定員150名、講義)

 ヒトの体重の99%は炭素、窒素、酸素、水素、リン、カルシウムで占められ、金属、 特に遷移元素と呼ばれる金属の割合は1%未満です。しかし、この金属が欠乏または過剰状態になると生命機能が乱れ、様々 な病気に繋がります。この授業では、生命機能に重要な金属含有タンパク質の機能をいくつか紹介し、病気と金属、薬と金属 の関係を化学の視点から眺めてみたいと思います。

プロフィール
学歴 大阪大学工学部卒業、大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 修士課程修了、総合研究大学院大学数物科 学研究科構造分子科学専攻 博士課程修了、理学博士
職歴 日本学術振興会特別研究員、北陸先端科学技術大学院大学助手、自然科学研究機構分子科学研究所助手、名 古屋大学大学院理学研究科准教授を経て、2015年より大阪市立大学大学院理学研究科教授
専門分野 生物無機化学、錯体化学
1E: 火山と熱水活動
      ―プレートテクトニクスに伴う物質循環―

写真

地球学科 教授  益 田 晴恵 (定員150 名、講義)

 プレートテクトニクスは地球が生きている証拠です。これ に伴っておこる大規模地震や火山噴火は私たちの生活を脅かす災害となりますが、一方で、美しい風景を作り、温泉や金属資 源鉱床などの自然の恵みをもたらし ます。この授業では、南海トラフで行なった深海掘削や九州の活火山での調査風景を紹介します。また、調査で得られた試料 の分析結果から見られる、物質の循 環過程でおこる様々な現象と人間社会との繋がりについてお話しします。

プロフィール
学歴 大阪市立大学理学部地学科卒業、大阪市立大学大学院理学研究科前期博士課程・後期博士課程修了、博士 (理学)
職歴 日本学術振興会特別研究員(東京大学海洋研究所)、大阪市立大学理学部助手、助教授を経て2006年よ り大阪市立大学大学院理学研究科教授
専門分野 地球化学

後半 午後2時40分〜午後3時50分(以下から1つの授業を選 択)

2H: ブラックホールが見えた?

写真

物理学科 教授  石原 秀樹 (定員150名、講義)

 昨年、ブラックホールの撮像に成功したことが報告されました。太陽系が属する天の川 銀河の隣の銀河M87の中心にある巨大ブラックホールが「見えた」とのことです。
ブラックホールとは、そもそも何なのでしょう。何でも吸い込む天体?光すら出られない場所?光が出られないのにブラック ホールは見えるのでしょうか。ブラックホールの不思議さについてお話しします。


プロフィール
学歴 静岡大学理学部 卒業,広島大学大学院 理学研究科 中退 博士(理学)
職歴 京都大学理学部 助手,京都大学教養部(総合人間学部) 助教授,東京工業大学理学部(大学院理工学研究科) 助教授,パリ天文台客員研究員,2001年より 大阪市立大学理学研究科 教授
専門分野 宇宙物理,相対論
2I: 「見る」をひもとく
       ―光や色を感じるしくみ―

生物学科 教授  寺北 明久 (定員150名、講義)

 ヒトをはじめとするさまざまな動物は、目を使ってまわりの様子を光の情報としてとら えています。“見る”とき、目の中では何が起こるのでしょうか?ヒトやいろいろな動物が、色を感じたり、奥行きを知る場 合などを例に、光や色を感じるしくみを、光をキャッチするタンパク質に焦点をあてて説明します。また、なぜ錯覚が生じる のかについても考えてみましょう。

プロフィール
学歴 大阪大学大学院理学研究科 生理学専攻 博士課程修了 理学博士
職歴 日本学術振興会特別研究員、理化学研究所フォトダイナミクス研究センター研究員、大分大学教育学部助 手、京都大学理学部助手・助教授を経て、2006年より大阪市立大学大学院理学研究科教授
専門分野 分子生理学、光生物学