市大数学教室

大阪市立大学大学院理学研究科数物系専攻 21世紀COEプログラム

結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成
(Constitution of wide-angle mathematical basis focused on knots)
+ トップページに戻る


2004年度受賞ニュース

2002年3月まで本学教員であり、現在大阪市立大学数学研究所研究推進委員として 活躍している本学出身の鎌田聖一氏(現在広島大学教授)は、「2次元ブレイドおよび4 次元結び目理論の基礎の構築」の業績により、2004年度の日本数学会幾何学賞を受賞 されました。

鎌田氏は、2次元ブレイドを定義し、4次元空間内の曲面絡み目に対して、アレクサ ンダーの定理とマルコフの定理に相当する定理を示すなど,曲面結び目理論について 多くの顕著な業績を上げています。

また、大阪市立大学数学研究所COE上級研究所員の中村拓司氏は、「正結び目の性質と 結び目の標準的曲面の研究」の業績により、2004年度の日本数学会建部賢弘奨励賞を 受賞されました。

中村氏は,正交叉のみを持つ結び目の研究,結び目の標準種数の研究,3次元空間内 に標準的に置かれた種数2の曲面上に載る結び目(ダブルトーラス結び目)の研究 等、結び目理論に関するたくさんの興味深い結果を得ています。

授賞式はともに日本数学会秋季総合分科会開催期間中の2004年9月20日に行われまし た。

Top top

最終更新日: 2004年9月24日
(C)大阪市大数学教室