大阪市立大学数学研究所
 
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連続講義(2013年度)

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最終更新日 2014.2.17


2012年度
2014年度
講演者(所属) 岩木耕平(京都大学数理解析研究所)
タイトル 完全WKB解析と団代数
日程 3月10日(月)  15:00 〜 16:30
3月11日(火)  10:30 〜 12:00

3月11日(火)  15:30 〜 17:00
場所  数学講究室 (共通研究棟301室)
内容
Voros により1980年代に創始された完全 WKB 解析(Exact WKB analysis)は、2階線形常微分方程式の大域的解析に非常に有効である. 一方,団代数(cluster algebra)とは,初期変数たちから変異と呼ばれる操作を繰り返して得られる変数たちを生成元とする代数であり,Fomin-Zelevinsky により2002年に導入された. 本講演では,完全 WKB 解析における様々な量や公式が団代数の言葉で定式化できることを解説する.これらは中西知樹氏(名大・多元数理)との共同研究により得られた結果である.


講演者(所属) 入江 博(東京電機大学)
タイトル シンプレクティック幾何学入門
日程 2014年2月12日(水)
 11:00 -- 12:30
 14:30 -- 16:00
 16:30 -- 17:30 (予備)
場所  数学講究室(共通研究棟 301室)
内容
シンプレクティック幾何学はこの30年ほどの間に大きく進展しましたが、現在では、幾何学のいろいろな場面に登場し、利用されるようになってきました。

この講義では、シンプレクティック構造の定義から始めて、シンプレクティック幾何の基本的な概念と問題意識について説明します。 その後、Y-G.Oh氏による単調な Lagrange 部分多様体の Floer ホモロジー理論について具体例を通してその使い方を説明します。

時間が許せば、Paul Biran氏による Lagrange S^1-束構成を援用したFloer ホモロジーの最近の応用についても言及する予定です。


講演者(所属) 真瀬真樹子(首都大東京&阪市大数学研)
タイトル K3曲面の幾何学入門
日程 2014年1月28日(火) 15:00〜17:00
2014年1月29日(水) 16:30〜17:30
場所  数学講究室(共通研究棟 301室)
内容
 「K3 曲面って何 ?」この講義ではこんな素朴な疑問を解明し, それぞれの研究との関係を見付けていきたいと思います. K3 曲面が数学の諸分野に神出鬼没に現れ, 幾つもの''顔''を持つ幾何学的対象であるという醍醐味, そして新たな研究テーマの可能性をこの講義が終わる頃に感じることができると思います.
 第1回では, 種数 1 の Riemann 面と同等の代数曲線である楕円曲線の2次元版としてK3 曲面を導入した後,  K3曲面の幾何を「格子」に帰着させる基本定理"Torelli 型定理'' を紹介します.
 第2回では, 複素代数幾何におけるK3 曲面の研究に不可欠な Picard 格子とHodge 分解定理を紹介します.
 第3回では, K3 曲面のモデルである $3$ 次元 Fano 多様体の中の反標準因子として得られる超曲面の Picard 格子と関連する研究について議論します. 


 
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