市大数学教室

大阪市立大学数学研究所
(Osaka City University Advanced Mathematical Institute)
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  複素解析セミナー(2012)
 2011年度 2013年度


大阪市立大学数学研究所(OCAMI) での事業の一環として、複素函数論に関連したセミナーをしています。


連絡先: 西尾 昌治
〒558-8585
大阪府大阪市住吉区杉本3丁目3番138号

大阪市立大学 大学院理学研究科 数物系専攻



講 演 者 :Eleutherius Symeonidis (Eichstaett, Germany)
タ イ ト ル :The converse of the Hermite-Hadamard inequality on simplices
 
日 時 9月10日(月) 13:30 ~
場 所 :大阪市立大学(仮研究棟301(講究室))
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講 演 者 :能城 敏博 (大阪市大・数学研)
タ イ ト ル :ベアスの同型から誘導される写像の拡張可能性について (宮地秀樹氏(大阪大学)との共同研究)
   (アブストラクト)
日 時 :7月12日(木) 13:30 ~
場 所 :数学講究室(3040)
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講 演 者 :正岡 弘照 (京都産業大・理)
タ イ ト ル :調和ハーディ・オーリッチ空間について
   (アブストラクト)
日 時 :6月28日(木) 13:30 ~
場 所 :数学講究室(3040)
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講 演 者 :筧 知之 (岡山大・理)
タ イ ト ル :コンパクト対称空間上の磁場付きシュレディンガー方程式について
   (アブストラクト)
日 時 :5月24日(木) 13:30 ~
場 所 :数学講究室(3040)
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講 演 者 :高橋 太 (大阪市大・理)
タ イ ト ル :多重調和作用素の Green 関数に対する恒等式とその応用
   (アブストラクト)
日 時 :4月26日(木) 13:30 ~
場 所 :数学講究室(3040)
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アブストラクト集



講 演 者: 能城 敏博 (大阪市大・数学研)
タ イ ト ル: ベアスの同型から誘導される写像の拡張可能性について (宮地秀樹氏(大阪大学)との共同研究)

種数 $g(>1)$ の閉リーマン面を $S$ とし、$S$ から一点を除いたリーマン面を $\dot{S}$ とする。$S$ と $\dot{S}$ のタイヒミュラー空間をそれぞれ $T(S)$、$T(\dot{S})$ とすると、ベアスの同型定理より、全射連続写像 $f:T(S) \times U \rightarrow T(\dot{S})$ を得る。ここで $U$ は上半平面である。 ベアス埋め込みより、$T(S) \times U$ と $T(\dot{S})$ はともに $3g-2$ 次元内の複素ベクトル空間に埋め込まれ、自然な境界をもつ。 このとき、$f$ が連続に拡張するような $T(S) \times U$ の境界の部分集合を特徴づけたい。この講演では、次の結果を示す。 「$S$ を充満させる $\partial U$ の点全体の集合を $A$ とする。このとき、写像 $f:T(S) \times U \rightarrow T(\dot{S})$ は $T(S) \times A$ に連続拡張する。」 講演では、前回の講演(去年の6月)で説明した証明と異なるものを与える。

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講 演 者: 正岡 弘照 (京都産業大・理)
タ イ ト ル: 調和ハーディ・オーリッチ空間について

ブルローの意味の調和空間上の2つの異なるヤング関数に対応する調和ハーディ・オーリッチ空間が等しくなるための必要十分条件がどちらかの一方の調和ハーディ・オーリッチ空間の線形空間としての次元が有限であることが予想されます。 この話題について、お話します.

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講 演 者: 筧 知之 (岡山大・理)
タ イ ト ル: コンパクト対称空間上の磁場付きシュレディンガー方程式について

題目ではコンパクト対称空間としているが、実際には 判りやすさを重視して、主に球面上の シュレディンガー方程式に対して、基本解の台および特異台に 関する結果を解説する。講演の前半では、まず、自由粒子に対応する場合の 結果を述べ、後半では、磁場をかけた場合に基本解の台および 特異台がどのように変わるのかについて述べる。

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講 演 者: 高橋 太 (大阪市大・理)
タ イ ト ル: 多重調和作用素の Green 関数に対する恒等式とその応用

Navier 境界条件付き多重調和作用素 $(-\Delta)^p (p \in \mathbb{N})$ の Green 関数に対するいくつかの Pohozaev 型積分恒等式を紹介する。 これらは $p=1$ の場合の Brezis-Peletier, Ren-Wei の一般化になっており、 解の爆発・凝集現象を伴う非線形方程式への応用が期待される。 本講演では、応用として、領域に対称性を仮定した場合に、 Robin 関数の臨界点の非退化性が示されることを述べる。 また、時間に余裕があれば、 多重調和作用素を主部の線形項に持つ平均場方程式の 多重爆発解の非存在についても言及したい。

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最終更新日: 2012年10月31日
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