集中講義(2006年度)

科目名 代数構造論特別講義Ⅰ・Ⅱ
日程 2月19日(月)~2月23日(金) 
談話会:2月22日(木) 15:00~16:00)  
講演者(所属) 庄司 俊明(名古屋大学)
タイトル 複素鏡映群に付随したHecke環と q-Schur代数の表現論
場所 数学講究室(3040)
講義内容 複素鏡映群に付随した Hecke環の典型例である Ariki-Koike 代数とそれから構成される cyclotomic q-Schur 代数の modular 表現論を解説する。 Ariki-Koike 代数については、LLT予想に関する Ariki の深い定理、また cyclotomic q-Schur 代数についても rational Cherednik 代数との関連を 追求する Rouquierの 取組みなど興味深いことは多い。 しかしこの講義では、Dipper, James, Mathas 達が対称群に付随する Hecke環 や q-Schur代数の modular表現を調べたようにCellular 代数の視点から、 Ariki-Koike代数や cyclotomic q- Schur代数を調べる。 それは素朴な組合せ論的な手法であるが、 それでも色々面白い結果が得られることを紹介したい。内容は、Schur-Weylの相互律、 modified Ariki- Koike 代数、 cyclotomic q-Schur 代数のBorel型 部分代数とその商代数など。
科目名 幾何構造論特別講義 Ⅰ・Ⅱ
日程 1月9日(火)~1月12日(金)
談話会:1月10日(水) 16:30~17:30)
講演者(所属) Martin Guest (首都大学東京)
タイトル 可積分系の解法:理論と可視化
場所 数学講究室(3040)
講義内容 この集中講義は、可積分系への実践的な入門です。我々 は、幾何学的な側面を強調しながら、KdV方程式のような有名な可積分系の 一般的な理論を簡潔に概観します。特に、ユークリッド空間内の曲面の古典的理論 において生じる幾つかの「ソリトン方程式」について 議論します。しかし、この講義の主眼は、そのような方程式の解の「explicitness」にありま す。我々は、いくつかの解を手で計算し, また他の解についてコンピュータを使った計算の実演を行います。
科目名 数理解析学特別講義Ⅰ・Ⅱ
日程 11月6日(月)~11月10日(金)
談話会:11月8日(水) 16:30~17:30)
講演者(所属) 北野 晃朗(創価大学)
タイトル リーマン面のモジュ ライ空間に関する位相幾何学入門
場所 数学講究室(3040)
講義内容 リーマン面のモジュライ空間に関する位相幾何学的な研究 が近年盛んに行われている。 この講義では位相幾何学の知識を なるべく仮定せずに、これらで使われている位相幾何学的な道具立て、 枠組みとそれらに関する結果についての入門的な講義を、 Morita-Mumford類とJohnson準同型の定義を目標に行う。 講義計画は以下の通り。

1回目. 全体の概観:リーマン面のモジュライ空間と曲面束の分類空間,写像類群,Morita-Mumford類

2回目. 群のコホモロジー:単体的複体のホモロジーとコホモロジー,群のコホモロジー

3回目. 群の分類空間とその実現:普遍的な構成,微分同相群の場合の構成,モジュライ空間との関係

4回目. Johnson準同型:Abel-Jacobiの埋め込みとJohnson準同型,代数的な定義

5回目.Morita-Mumford類について

予備知識:初等的群論、複素関数論は仮定するが、位相幾何のホモロジー論、コホモロジー論は仮定しない。
科目名 COE21特別講義Ⅳ
日程 5月30日 (火) ~ 6月2日 (金)
談話会:5月31日(水) 16:30~17:30)
講演者(所属) 濱地 敏弘 (九州大学)
タイトル Topological and finitary orbit equivalence
場所 数学講究室(3040)
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