大阪市立大学 宇宙物理・重力 研究室 Research Group for Theoretical Astrophysics, Osaka City University

【研究室情報】

研究内容

研究室行事など

研究室からのメッセージ



研究内容 page top↑

現在の宇宙には地球,太陽系から,銀河や銀河団,さらに宇宙全体にわたる さまざまな大きさのスケールがあります.また時間的にも,宇宙の誕生から 100億年近い宇宙年齢にいたる長い歴史があります.大きな多様性をもった この宇宙を理解することは,自然科学の重要な目的のひとつです.

我々は,惑星の運動や地球上での様々な実験をもとに物理法則を構築し,それを駆使することによって宇宙に対する理解を深めて来ました.しかし宇宙では,現在の技術では実現不可能な高エネルギー・高密度にかかわる物理現象が頻繁に起こり,そこではニュートンの万有引力の法則が破綻するほど強い重力場が存在し,重力が物理現象の主役をなしていると考えられています.このような状況は宇宙における現象でしか見ることができません.それゆえ宇宙で起きる物理現象を研究することが新しい物理学を開拓するひとつの原動力になります.

宇宙物理重力グループでは,アインシュタインの一般相対性理論を基礎として, 宇宙における強い重力場を伴う物理的現象を重点的に研究しています.

最近行っている具体的な研究テーマは,

などです.

参照
プレプリント [AP-GR] :当研究室メンバーより発表された学術論文です.

博士論文・修士論文

物理教室年次研究報告



研究室行事など page top↑

宇宙物理・重力研究室コロキウム : 当研究室メンバーや他大学から招待した研究者による研究発表が行われています.


若手ゼミ : 大学院生,特に新M1を中心として研究論文をゼミ形式で勉強します.新M1の人達にはその内容を8月初旬に開催される天文天体若手夏の学校で発表して頂きます.


ランチゼミ : 論文紹介・研究報告を研究室メンバーで昼食をとりながら行っています.


これ以外にも相対論ゼミや宇宙論ゼミ、その他様々な自主ゼミが活発に行われています.


阪大京大市大合同相対論・宇宙論セミナー : 相対論に関係する他大学の研究室との合同で行うセミナーです. 最近は近畿圏の様々な大学の方が参加しています.年に3回程度開催されます.


研究室からのメッセージ page top↑

「科学は人間によってつくられるものであります.」これは,ミクロな世界の 物理法則である量子力学を作り上げた物理学者の一人,ハイゼンベルクの著書 「部分と全体」の冒頭にある言葉です.

ここでいう「科学」は自然科学,特に物理学のことです. 物理学は自然の中に実現するあらゆることの根源的法則を研究する学問であり, 不変な真実を探求する学問です. 人間の感情や感覚のようなうつろい易いものではなく,客観的なもの なのですが,それでも,この「物理」は「人間によってつくられる」ものなのです.

私たちの住む世界は複雑で多様であり,物理ですべてのことを説明することは できません.ノートの隅を破いて目の高さから落としてみてください.その様子 でさえ,複雑すぎて説明しきれません. 物理のアプローチでは, 着目する自然現象から枝葉を取り除き,一番肝心なところだけを抜き出して 理想化する.すると,単純で美しい法則性が見えてくるのです.その法則は 別の現象を理想化したときにも成り立つ普遍性をもっているのです.

どの現象に興味をもち何を問題にするか,どの点をどのように理想化するか, ここが研究者としての個々の人間のセンスの見せ所なのです. 自分が自分の感性を注いで物理をつくっていく.こんな楽しいことはありません.




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