研究室行事

2024年度コロキウム


日時・場所 講演者 題目(概要:題目をクリック)
4月12日(金)
16:00〜
E211
中尾 憲一
(大阪公立大学)
ブラックホールの帯電とその影響

宇宙物理的な文脈でブラックホールを議論するときは、ブラックホールが電気的に中性であると仮定することが多い。しかし宇宙に存在するガスはほぼ100%電離しており、そのような環境に置かれたブラックホールが電気的に中性でいられるのかどうかは非自明な問題である。この講演では、Schwarzschild 時空のテスト粒子の運動から、非回転ブラックホールがどの程度帯電するのかを評価し、ブラックホールが帯電することにより周りの荷電粒子の運動がどのような影響を受けるのかを解説する。
4月19日(金)
16:00〜
E211
高橋 真聡
(愛知教育大学)
ブラックホール磁気圏での荷電粒子の運動:磁気的ペンローズ過程の可能性について

 天体ブラックホールは、活動銀河中心核・コンパクトX線天体・γ線バースト天体などに存在し、激しい天体現象を引き起こしていると考えられる。ブラックホールを取り巻くガスは降着円盤を形成し、その周囲にコロナと磁気圏(ブラックホール磁気圏)を形成する。磁気圏の磁場の一部はブラックホールを貫くが、時空の引きずりにより生じる磁気トルクにより、ブラックホールの回転エネルキーを磁気的エネルギーとして磁気圏に輸送することができる。輸送されたエネルギーは、高エネルギー放射や宇宙ジェットのエネルギー源として観測されている可能性がある。近年では、観測的にもブラックホール周辺での磁気的現象の重要性が指摘されている。
 ブラックホール磁気圏における磁気的現象の解明のためには、ブラックホール時空における電磁気現象の理解が不可欠になる。天体現象に関連づけるためには、磁気圏磁場構造の理解が重要である。今回の講演では、Endo et al (2024) のブラックホール真空磁気圏解における高エネルギー天体現象(粒子加速、宇宙ジェット形成)について考察する。特に、磁化したプラズマについてのペンローズ過程の可能性について考察する。
4月26日(金)
16:00〜
E211
加藤 亮
(大阪公立大学)
TBA

TBA


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4/26


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