GRASSの基本操作1(コマンドの利用法)
GRASSの起動,終了,コマンド入力等の基本的な操作を示します.GRASSの操作はマウス(デジタイザーを含む)用いた位置入力等を除き基本的にキーボードから行ないます.Tcl/tkK環境を用いたtcltkgrass等もあり,マウスで操作可能なため便利なのですが,基本にしたがってコマンドレベルの利用方法を先に説明します(この方がコマンドを良く理解できます).なお,tcltkgrassについては早めに説明する予定です.
GRASSの基本設定
GRASSのデータベース構造に関しては次回以降に説明をする予定ですが,起動時に最小限必要な事項のみ,簡単に説明します.GRASSを用いる場合は,GISのデータ等を保存するデータベース(
DATABASE)が必要です.GRASSの起動時にはこのデータベースが保存されているディレクトリの指定が必要です.このディレクトリの中にLOCATION(地域名)と呼ばれるディレクトリがあり,更にLOCATIONの中にMAPSET(地図名)とよばれるディレクトリがあります.LOCATIONは対象地域の地名などを付けるのが一般的です.実際の操作時にデータや情報が格納されるのはMAPSETの中で,作業目的名やプロジェクト名,あるいは使用者名前などをMAPSETの名前としてつけます.また,LOCATIONの中にはPERMANENTとよばれる基本図などを格納し,利用するために名前が固定されたディレクトリがあります.GRASSの起動と終了
GRASSは通常のUnixのコマンドと同様にxtermやktermなどのターミナルの中から,
grass5.0beta6と入力することにより起動します.また,GRASSの終了はコマンドラインでexitと入力します.| GRASSの起動と終了(実行例) |
説 明 |
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xxxx> grass5.0beta6 ↓: : : Mapset <grass> in Location <leics> GRASS 5.0beta6 > exit ↓ Goodbye from GRASS GIS xxxx> |
@ GRASSの起動(赤字を入力する.↓はEnterキーを意味します.xxxx> はLinuxのプロンプト(入力促進記号;個人により異なる)です).A GRASSのプロンプトの前には現在のMapset名とLocation名が表示されます.BGRASSのプロンプトGRASS 5.0beta6 >の後にコマンドを入力します. CGRASSの終了はexitです. D終了後Linuxのプロンプトに戻ります. |
コマンドの実行
各種コマンドの実行時は対話形式で必要事項が表示・要求されるので,キーボードから入力します.コマンドのオプションはコマンド入力時にオプションとしてコマンドの後ろに続けて入力することも可能です(この形式が利用できないコマンドもあります).オプションの入力時に
required:NOの表示がある時は,必要がなければ何も入力せずにエンターキーを押して次へ進むことができます.逆にrequired:YESの表示がある時は,必ず入力しなければなりません.ファイル名等が不明な場合はlistと入力することで一覧表が表示できることが多いです.なお,標準的な操作の場合は,デフォルトの値(標準設定値)が括弧[ ]に囲まれて表示されるのでエンターを押すだけで選択できるようになっています.| 対話型形式による入力の例 |
説 明 |
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GRASS 5.0beta6 > コマンド ↓OPTION: input file key: input required: NO enter option > ↓ Enter the name of an existing raster file Enter 'list' for a list of existing raster files Hit RETURN to cancel request > list ↓ Is this correct? (y/n) [y] ↓ |
@ GRASSを起動するとプロンプトがGRASS 5.0beta6>にかわります.プロンプトの後にコマンドを入力し,エンターキー(↓:Enter;リターン)を押します.Aオプション入力時にrequired:NOの場合はとくに入力をしなくても良く,required:YESの場合は必ず入力しなければなりません. Bファイル名(データ名)の入力時にファイル名等が不明な場合はlistと入力すると既存ファイルの一覧表ガ表示されます. Cデフォルト(標準)が設定されている場合は[ ]にその設定が表示されるので,その設定で良い場合は,エンター(↓)のみでもデフォルトが指定されます. |
オンラインマニュアル
オンラインマニュアルが充実していますので,コマンドあるいはそのオプションがわからない場合は,g.manualを利用して下さい.下に実行例を示します.ただし,説明は英語です.
| オンラインマニュアルの参照方法 |
説 明 |
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GRASS 5.0beta6 > g.manual ↓GRASS online manual Which manual entry would you like to see? Enter "list" for a list of manual entries Hit RETURN to quit > list ↓ GRASS Main Programs ------------------------------------------------------ d.3d i.tape.mss.h r.null d.ask i.tape.other r.out.agnps : : : -- 省略 -- --More--(17%) Would you like to send this list to the printer ? [n] ↓ Which manual entry would you like to see? Enter "list" for a list of manual entries Hit RETURN to quit > r.support ↓ r.support <main> GRASS Reference Manual <main> r.support NAME r.support - Allows the user to create and/or modify raster map layer support files. (GRASS Raster Program) SYNOPSIS r.support DESCRIPTION The GRASS program r.support allows the user to create and/or -- 省略 -- |
@ オンラインマニュアル参照コマンドg.manualを実行します.Aコマンド名が不明確な場合はlistと入力すると既存コマンド名の一覧表ガ表示されます. B一覧表は1ページに入りきらないので.エンターキーを押すと1行ずつ,スペースキーを押すと1ページずづ残りが表示されます. Cプリンターへの出力設定が表示されるのでエンターキーを打ってください. D参照したいコマンド名(ここでは,r.support)を入力してください.終了する場合は,エンターキーのみ押してください. Eコマンドの説明は1ページに入りきらないので.エンターキーを押すと1行ずつ,スペースキーを押すと1ページずつ残りが表示されます. |
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