地球科学におけるGRASS GIS入門 (第10回:1月26日)

 実習です!!


 今回は第10回講義で説明したTCLTKGRASSのインストールと,本講座の最初に実習したleicsのデータを用いた操作の練習を行ないます.

 インストール方法は,Tcl/Tkのバージョン,GRASSのバージョンにより異なります.本実習で紹介し,インストールしたGRASS4.2.1のバージョンv20およびv21,

 v20(grass421_linuxbin20.tar.gz)→ TCLTKGRASS 2.5 

 v21(grass421_linuxbin21.tar.gz)→ TCLTKGRASS 2.8 

についてのみ,ここでは説明します(これより古いバージョンをお使いの方は,インストールや操作の方法が異なりますので,ご注意下さい).なお,最新のTCLTKGRASSのバージョンは2.9です.

TCLTKGRASSの歴史は,

http://wgrass.mdeia.osaka-cu.ac.jp/grassh/tcltkgrass/tclgrass_history.html

にあります.興味のある方は参照して下さい.


1.TCLTKGRASSのインストール

 GRASS4.2.1のバージョン20(v20)で,TCLTKGRASSを利用する場合は,プログラム自体はすでに入っていますが,簡単なインストール作業を行なう必要があります.バージョン21(v21)をインストールされた方は,TCLTKGRASSはすでに,インストールされていますので,以下の作業は必要ありません.

(各自のGRASSのバージョンをお確かめの上,作業を行なって下さい.確認は,GRASSを立ち上げ,LOCATION,MAPSET,DATABASE等を入力し,ESCキーを押した次の画面の一番上に出てくる

Welcome to GRASS 4.2.1 (V.20 - December 1998)

の「V.20」がバージョンです.

 

ステップ0.Tcl/Tkライブラリーの確認

 インストール作業はrootでログインして行ないます.TCLTKGRASSは,Tcl/Tk8.0のライブラリーが必要です.このため,Tcl/Tkライブラリーの確認を行ないます.次のコマンドを実行して下さい.

 which wish8.0  (茶色の字の部分を入力します.は,リターンを意味します.)

その結果,画面に

/usr/bin/wish8.0

(あるいは,/usr/local/bin/wish8.0や/usr/X11/bin/wish8.0など)

と表示されれば,問題ありません.ステップ1へ作業を進めて下さい.もし見つからない場合は,Tcl/Tk8.0のライブラリーをインストールしなければなりません.次をクリックしてLinux用のTclTk8.0.5ライブラリーを/tmpディレクトリの中にダウンロードして下さい(Linux以外のOSの場合は,GRASSのTCLTKGRASSのページを参照して下さい).

tcltk8.0.5_libs_linux.tar.gz

Webのブラウザによっては,名前が自動的に変わる場合があります.名前を変える場合や異なったディレクトリにダウンロードした場合は,mvコマンド等を使って正しく変更・移動して下さい.

次にrootディレクトリに移動します.

 cd / 

パッケージを解凍します.

 tar -zxvf /tmp/tcltk8.0.5_libs_linux.tar.gz 

これで自動的にインストールされます.

 

ステップ1.TCLTKGRASSのインストール

 TCLTKGRASSのプログラム自体は,すでにインストールしたGRASSに含まれています. ダウンロードする必要はありません.

最初にGRASSを立ち上げます.

 GRASS4.2 

(通常の立ち上げと同じように,LOCATION,MAPSET,DATABASE(どの例題のものでも結構です)を設定して,ESCキーを押します.)

次に,TCLTKGRASSのディレクトリに移動します.

 cd $GISBASE/tcltkgrass 

最後に,TCLTKGRASS の実行形を作成するためにmakeを行ないます.

 make 

画面上に,

TCLTKGRASS has been installed.

type "tcltkgrass &" from the GRASS shell to run TCLTKGRASS

と表示さます.実際に,

 tcltkgrass & 

として,

が表示されれば,インストールは完了です.上記のTCLTKGRASSのコマンドメニューの右端のQuitを押して終了します.

さらに,

 exit 

として,GRASSを終了します.これで他のユーザでも,TCLTKGRASSが利用できるようになりました.


2.TCLTKGRASSの利用例

 ここでは,第2回の実習で行なったA:GRASS GIS入門の一部をTCLTKGRASS を用いて操作して見ましょう.個人のユーザー名でログインして,GRASSを立ち上げます.

 GRASS4.2 

練習問題にあるLOCATION=leics,MAPSET=PERMANENT,DATABASE=(leicsが入っているディレクトリのフルパス,画面では,/home/grass)を入力し,ESCキーを押します.

 tcltkgrass & 

と入力します(を忘れないで下さい).

メニューが表示されるので,この中の左端のConfigを押し,Monitors,Start,X0を順に選びます.画面上にモニターx0が表示されます(このモニターの設定等は講義を参照下さい).つぎに,下に示した各ステップの練習を行なってください.

Step1:全ての使える地図レイヤーをリストアップする.

Step2:研究対象地域を見る.

Step3:ラスター地図レイヤーの内容を記載する

Step4:地図レイヤーを表示する.

Step5:地図レイヤーの単純な統計.

Step6:複数の地図レイヤーを結合し,合成地図を作成する.

Step7:合成地図の仕上げ作業.

 以上で,TCLTKGRASSの練習を終わります.メニューのQuitを選んで,TCLTKGRASSを終了させ(設定の保存を聞いてきます),通常のGRASSに戻ります.GRASSの終了はexitとキー入力します.

ここで示した例題以外にもいろいろと試して見て下さい.


 

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