第34回日本マイコプラズマ学会

開催にあたってのごあいさつ

本会は、マイコプラズマ(モリキューテス綱)という細菌をキーワードとして集結している(?)学会です。その研究テーマは、マイコプラズマそのものから、病原メカニズム、宿主側の反応、さらには診断方法と、多岐におよびます。また研究対象とするマイコプラズマも、ヒトを宿主とするものもあれば、それ以外の動物、さらには植物を宿主にするものもいます。ですから、本学会、さらには学術集会は他では見られないほどヘテロなものといえます。

このようにヘテロな、いいかえればフォーカスの定まらない集会に参加し、さらには維持することが本当に重要なのか、議論の余地があるかも知れません。しかし、1988年から皆勤で参加してきた私は、学術集会は本当に価値のあるものであったと信じております。生物でも分子でも最初の研究目的に合った側面だけを見てそれ以外をただ切り捨てるのは、短期的には効率のいいことなのかも知れません。しかし、それだけでは新しい研究分野を開拓して拍手喝采をあびることはないでしょう。

今回の集会もいつもと同様に、異なった分野の先生方が議論を深められることに主眼を置きました。そのために(1)全発表を一会場の口頭発表としました。(2)発表、休憩、懇親会、それぞれの時間を長めに設定しました。また初めての試みとして、(3)滞在場所と会場を同じにし、滞在は基本的に相部屋としました。(4)連絡は基本的に電子媒体とし、申し込みの時期を集会の1カ月前と、短めに設定しました。(5)基礎と臨床相互の理解を深めるためのレクチャーを設定しました。(6)同じ研究グループの発表を場合によっては離れた時刻に設定しました。(7)総会を懇親会の直前に設定しました。

これらの試みに対して違和感や、不便を感じられる先生もおられるかも知れませんが、なにとぞ寛大な心で私の奇妙な提案におつきあいいただけるようにお願い申しあげます。本学術集会をきっかけに、先生方の研究がさらに発展し、あたらしい研究の芽が生まれることを願ってやみません。


ご協力のお礼

ご挨拶が遅くなりました。
主催者側の不手際も多々あったのですが、学術集会は盛会のうちに終えることが出来ました。
これも遠いところをはるばる来ていただいて、いろんなことにご協力いただいた参加者の皆様のおかげと感謝しております。

以下に、集会時のアルバムの抜粋と、
もっとゆっくり聞きたかったとの声の多かった2日目のレクチャー「基礎の臨床の相互理解をめざして」の内容を置きますので、
参加できなかった方もぜひ楽しんでください。


日本マイコプラズマ学会
第34回学術集会長
大阪市立大学・大学院理学研究科
教授・宮田真人

学会へのお誘い(pdf


予稿集(pdf)(20070511にアップデート)


会場周辺写真集(NEW、20070501)


会場のサイト



集会アルバム1

集会アルバム2

清水 隆 レクチャー

佐々木裕子 レクチャー