大阪市立大学・大学院理学研究科・細胞機能学研究室 マイコプラズマグループ

運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性

松尾里紗(修士2年生)第18回 国際マイコプラズマ学会, 2010年7月,イタリア,キャンチアーノ

丸一日かけてやっとの思いで到着した、"夏のキャンチァーノ"は、とても陽気で温かな雰囲気のある場所でした。日差しがかなり強かったのですが、日傘をさしていると道行くたくさんの人に笑われたので、会期中、ささずに我慢しました。そのため帰る頃にはずいぶんと日焼けしてしまいました。イタリアは食事が本当においしくて私はとても嬉しかったです。そのうえ真っ昼間からワインがでてきて、イタリアはパラダイスだなあとみんなで言いました。

今回のIOMは私にとっては初めての国際学会で、とても楽しみにしていました。その反面、上手くいくだろうかという不安でいっぱいでした。特にトークの質疑応答が不安でした。ラボの人達には、IOMの準備と発表練習を毎日毎日夜中まで付き合っていただきました。感謝でいっぱいです。 いよいよ3日目、トーク発表当日。朝からみんなが大丈夫だと励ましてくれました。いざ順番が来ると、会場も大きいし人も多いし、足が最初信じられないぐらい震えました。私は緊張しながらも下手なりに、自分の研究成果を伝えたい!という気持ちを全面に出して一生懸命発表しました。質問にも何とか答えられて本当にほっとしました。発表後、偉い先生方にも褒めてもらい、アドバイスや文句もたくさんいただいたことが励みになりました。

最後のバンケットでは、素敵なホテルでおいしい料理とかっこいい演奏の中、たくさんの人と写真撮影やお話ができました。最高に楽しかったです。文法や発音が下手な私の英語もなんとか通じました。でも、ひそかに狙っていたポスターの賞をとれなくて実はとても悔しかったです。

この1週間の国際学会参加により、プレゼン、英語、そしてコミュニケーションのスキルなどが大幅に上がったと感じています。自分自身の発表もそうですが、どんどん質問するなどディスカッションにたくさん参加することによって、今後の研究につながる実験手法のヒントをたくさんゲットすることもできました。

IOM初日から、こんな素晴らしい経験をさせてもらえたことへの感謝と自分が成長できているということをひしひしと感じていました。学会を通じて、「もっともっと自分もやらなあかん」と刺激を受けました。そして、イタリアから「必死に頑張ろう」という気持ちいっぱいで無事帰国できました。

笠井大司(修士1年生)第18回 国際マイコプラズマ学会,
2010年7月,イタリア,キャンチアーノ

人生初の国際学会の地、イタリアに到着した。イタリアは抜けるような青空で私を迎えてくれた。しかし、その青空とは裏腹に私の心は沈んでいた。なぜなら、この学会で私は幸運にも口頭での発表の機会が与えられていたからである。私は日本語での研究発表も数えるほどしか経験したことがなく、ましてや英語での発表などは一度もしたことがない。日本を出発する前に行った発表練習でもなかなか上手にできなかったので不安ばかりが募っていた。

そして、とうとう学会が始まった。私は口頭発表に向けて、少しでも英語に慣れるために初日から自分のポスターを貼り、その説明をした。最初のころはうまく説明できず、あまり相手に理解してもらえなかった。また、相手がいろいろと質問してくれても、英語が分からずに答えることができなかった。それでも、相手の外国人たちは根気強く私の言葉に耳を傾けてくれた。

口頭発表当日の朝は自分でもわかるほどに緊張していた。自分の発表の時間がくるまで、言わなければならないことを念仏のように繰り返して少しでも落ち着こうとしたが、一向に効果がなかった。結局、発表直前までこの緊張から解放されることはなかった。壇上に上がり聴衆を前にして、やっと少し落ち着くことができた。発表を始める前は長いと思っていた10分間の発表はあっという間に終わってしまい、質疑応答になった。発表が終わり気の抜けていた私は、これらの質問にほとんど答えることができなかった。 IOMに参加させてもらったことで私は自分の力のなさを痛感し、研究者として自分に足りないものを実感した。そして、次のフランスでのIOMでは様々な国の研究者ともっとコミュニケーションをとってみたいと思った。この有意義な一週間は私の今後の研究人生の大きな糧となるであろう。