大阪市立大学・大学院理学研究科・細胞機能学研究室 マイコプラズマグループ

運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性

1997年に私たちが「マイコプラズマの滑走運動」の研究を始めた頃には,
この現象のメカニズムについて研究されたことは,ほとんどありませんでした.

私たちは,最速種のマイコプラズマ・モービレを主な材料に用いて,
滑走装置と構成タンパク質,力学特性,結合対象,
エネルギー源,細胞骨格構造,“あし”の実際の動き,などを短期間に次々と明らかにし,
マイコプラズマの滑走運動が,これまでに調べられたことのない
全く新しいメカニズムで起こっていることを証明しました.
さらに,そのメカニズムを説明する作業仮説である,「ムカデモデル(パワーストロークモデル)」を提案しました.
また,これらと並行して,ヒト肺炎の病原菌であるマイコプラズマ・ニューモニエの
滑走装置の概要,滑走の“あし”であるタンパク質,細胞分裂様式,などを明らかにしました.
私たちの研究に理解を示して励まして下さった諸兄に感謝いたします.

現在,私たちはこの作業仮説をもとに,メカニズムの本質に踏み込みつつあります.
必要な,手法と発想,すなわち,高解像度の電子顕微鏡観察,結晶化,一分子計測,再構築,遺伝子操作,
などを積極的に研究に取り込んでいます.

詳細は,以下の総説をご参照下さい.

When we started the study “Mycoplasma gliding” in 1997, only a few facts were known about its mechanism.

We elucidated many facts in a short term, including gliding machinery, component proteins, mechanical characters,
binding target, energy source, cytoskeletons, leg movements and so on, and then,
proved that Mycoplasma gliding is 'the novel mechanism of biomotility'.
We also provided a working model to explain the mechanism, “Centipede (Powerstroke) model”.
We appreciate to colleagues who encouraged our projects.

We are now getting closer to the core of mechanism, on the basis of this working model.
We actively incorporate the methods and idears, including high resolution electron microscopy, crystalization, single molecule measurements, reconstitution of system, and gene manipulation.

Please refer to the following reviews.

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総説 (Reviews)