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6月と言えば、うっとうしい「梅雨」を誰もが想像することでしょう。しかし、草花では、季節の花として、ハナショウブ・アジサイは日本を代表する花に数えられています。
ハナショウブは花を見るために改良されたものです。3つの系統に分かれます。
☆ 江戸系
ハナショウブのうちで最初に出来た園芸品種で、江戸中期に改良され、葉は直立性で花茎超出し、花は6弁咲き(6英)が中心です。
☆ 肥後系
江戸系から改良されたもので、ハナショウブの中では最も改良の進んだものであり鉢物に適するように、花は巨大輪で多くは6弁咲き(6英)であります。 |
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☆ 伊勢系
江戸系と同時代に作り出されました。特徴は、葉と花茎がほとんど同じ高さで、花の分枝がほとんど無く一茎二花を付け、花は3弁咲き(3英)が中心です。
5月5日のこどもの日に風呂に入れ菖蒲湯にしているショウブは、ハナショウブではありません。
両者は、外観の草状が似ていますが、ショウブはサトイモ科の植物で、根茎や葉に強い香りがあります。一方、ハナショウブはアヤメ科の植物でわが国に自生しているノハナショウブから改良したものです。 |