【ヤマボウシ】
ミズキ科
Cornus kousa Buerg
6〜7月、目立ちませんが、ひっそりと、アメリカハナミズキ(アメリカヤマボウシ)に1ヶ月ほど遅れて白色の花が咲きます。

図鑑などにはヤマボウシは各地の山野に普通に見られる落葉高木と書かれていますが、そんなに簡単ではありません。谷筋を下るときにあたりの大木の下、ひんやりとした水気野ある場所を注意して見てください。ヤマボウシの花は葉の上に咲くので、足元を見て歩く上りの道では見つけることがむずかしいのです。
ヤマボウシを上から、また、下から眺めて見てください。木の幹の色、葉の色、形も含めた全体の姿(雰囲気)を覚えておくと、初夏の山歩きに発見の楽しみが加わります。

ヤマボウシは日本名「山法師」といわれ、丸い蕾の集まりを坊主頭に、白い総包をそれの頭巾(ずきん)に見立てられたことからきていると考えられます。

果実8〜9月に成熟し、甘く食べることが出来ます。