MOLECULAR CONVERSION LABORATORY

T. Shinada Prof. Tetsuro Shinada(品田哲郎)

〒558-8585 大阪市住吉区杉本3−3−138
大阪市立大学大学院理学研究科
物質分子系専攻 分子変換学研究室
Tel: 06-6605-2570, Fax: 06-6605-3153
e-mail: shinada(at)sci.osaka-cu.ac.jp

1987:摂南大学薬学部・卒業(三木卓一教授、熊懐綾丸教授)
1989:神戸女子薬科大学大学院修士課程・修了
1992:神戸女子薬科大学大学院後期博士課程・修了
(博士・薬学 二宮一彌教授、内藤猛章教授、宮田興子教授)
1992: テキサスA&M大学化学科・博士客員研究員(Professor Sir Derek H. R. Barton)
1994:サントリー生物有機科学研究所・博士客員研究員 (中嶋暉躬所長)
1996: 大阪市立大学理学部物質科学科・講師 (大船泰史教授)
2004:大阪市立大学大学院理学研究科物質分子系専攻・准教授
2010: 同・教授

<受賞>

<兼職>

<研究室の方針>  3つのコウ学歴(恒学歴・向学歴・好学歴)をここで積み上げ、なによりも皆さんが成長する場所にしたいと考えています。

  • 楽しんで研究する
  • 新しい発見の瞬間を分かち合う
  • 成長を実感できる場所でありたい
  • 安全に健康的に実験する
  • 継続は力なり
  • なんでもやってみる
  • うまくいかないから何かを拾い上げる
  • 刈り取るよりは種をまく
  • <研究の方向性>

  • 一言でいえば「有機合成を駆使して生命科学に打って出る」
  • 難しいものをより簡単に作る:最近、生体触媒(酵素)と有機合成の組み合わせによる、複雑分子を効率的に合成する研究を開始しました。面白い展開を見せつつあります。
  • 知識の交流(共同研究)から新しい価値観を引き出す:共同研究10件以上。私たちが積み上げてきた有機化学の技と知識が共同研究の発展に役立つことがとても楽しいと思っています。

    <配属前の学生さんへ>

    私たちの研究は「有機合成化学」に軸足を置いています。有機化合物を作る技術を駆使して、その先のサイエンスの領域に活躍の場を広げるスタイルです。その方向がどちらかというと生命科学に向かっています。  教員はいずれも天然有機化合物の全合成に厚い実績をもっています。何段階もかけて、複雑な天然物を合成してきたその技術こそが、私たちの強みです。研究室に配属された皆さんは、実際の化合物の合成を通して、作ることを研究室で学びます。研究室で過ごす大半が有機合成の研究となります。有機合成にせよ応用にせよ、内容を理解することは容易ではないので、日々の研究生活の中で、少しずつ知識と経験を培っていきます。研究指導は、一人一人のバックグランド・時間・将来展望にあわせて、相談しながら行います。一緒にやってくれる人、歓迎です。

    <研究室に入ったら>

    前期は主に有機化合物の扱い方、作り方、解析法を学びます。後期から本格的な研究課題に取り組みます。9:45分に研究を開始。一日の終わりは、皆さんのアルバイトの都合や実験の進み具合によってまちまちです。それぞれの予定にあわせて、日々の目標をお互いに確認しながら研究を進めます。コツコツと進める中で、気が付けば結果が積み上がっているように、丁寧に指導します。

    報告会や論文紹介の他に、20年近く続けている輪読会があります。英語で論文を読み、和訳、内容の解説します。教員も輪読に参加します。最初は難しいのですが、やっていくうちに知識が身についてきます。日々、英語を読み聞く環境が用意されてことは自分が若いころには考えられなかったことです。

    学年が上がるにしたがって、自分で考えながら研究を進めていきます。壁にぶつかることもありますが、相談を繰り返しながら解決の道を探ります。そのために、しっかりとサポートしていきます。

    <卒業後の進路>

    アカデミックには、東京大学、九州大学、北海道大学・徳島大学・北里大学・大阪市立大学、徳島文理大学、神奈川大学、サントリー生物有機科学研究所に人材を輩出しています。博士号を取得した学生は、ハーバード大学、コロラド州立大学、シカゴ大学、スクリプス研究所、オクラホマ大学に留学しています。修士を卒業した学生は、化学メーカー・製薬系企業に巣立っていきます。

     大学は成長の通過点。むしろ外に出てから長く活躍してほしい。そのために背中を押すことが私たちの役割です。