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大阪市立大学

大学院理学研究科 物性有機化学研究室のホームページ

岡田先生からのお言葉

岡田研究室初期のホームページに掲載されていたお言葉を以下に掲載いたします。


<楽しくなければ>

楽しくなければ人生ではない

楽しくなければ研究ではない

楽しくなければ希望は見えない

何をするにも遊び心が大切だ


<Exciting でなければ>

Exciting でなければ人生はつまらない

Exciting でなければ研究はつまらない

Exciting ばっかりだとやたら疲れる

平凡が好き

平凡であることは難しい



<学部学生へ向けた言葉>

 物性有機化学はその研究領域が広域、複合的であること以外に、中の構成員がユニークで奥の深い人材であるところに特徴があります。真面目な研究テーマの傍ら、パチンコ必勝法、先物取引必勝法、性誘因物質の開発、祈祷入門、雑務処理法、睡眠学習法等種々のテーマが進行しているようです(鈴木コメント:時代を感じさせます)。 ここでは、研究について簡単に述べようと思います。


 研究というと、ちょっと堅い感じしますが、大変人間くさいものだと思います。個人の考え方や方法に依存することは勿論、アイデヤや実験そのものも微妙なα波の出方に作用されると思われます。研究の特徴は受け身の体制では何も進行しないということです。まず、自分からテーマを設定し、自然に向かって何かを働きかける必要があります。その結果何らかの結果を得るわけですが、その解釈は多くの場合、最初いろんな解釈が可能です。いろんな解釈の中から、正しい解釈を求めて、2番目の働きかけを行います。その結果、解釈できる巾は小さくなり、真実に近づくことができます。これを通じて、自然の本質を解き明かすのが実験自然科学の立場です。 


 教育は自然の仕組みについて、今まで判っていることを教えますが、判っていないことは教えられません。1)何がどう判っていないのかを知り、2)これを明らかにするにはどうしたら良いかを考え、実験を計画・実行する、3)得られた結果から結論を導く。結論が出ない場合は、2)に戻り2)、3)の過程を繰り返し結論を導く。このプロセス全体が研究であるということができます。従って、研究は、小学校から大学までの教育と大きく異なり、正解は一つではありませんし、問題も決まっているわけではありません。試験で良い成績のものが優れた研究者というわけではありません。研究は発想力、企画力、実行力、運・不運が全て一体となった魅力ある未知の世界の発見の手段なのです。


 どうです?これまで本からいろんな知識を得て頭でっかちになっているあなた、このあたりで、自分の頭、手足を使って、自然から直接新しい発見をしてみようとは思いませんか?物性有機化学はそんなあなたを待っています。

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