2018年4月20日更新

【2018年のプログラム】


日時2018年7月28日(土) 9:00-12:20
場所大阪市立大学 杉本キャンパス 
学術情報総合センター 10階 会議室

講 義
9:00-10:00

  Aコース

キラルな分子ってどんなもの?

 西村 貴洋 (理学部化学科 教授)

 分子の中には,ある分子とそれを鏡に映した像が重ならないものがあり,それらは右手と左手の関係に例えられます.そのような性質を「キラル」といい,生体分子の多くはその性質を持ちます.この授業では,そのキラル分子の性質について解説します.また,キラルな分子を簡単な模型で作りその構造を実際に確認します.右手と左手の関係にあるキラル分子を,それぞれ匂いでかぎ分けてみる実験もします.

高校化学との関連:化学結合,物質の構造,異性体

10:10-11:10

  Bコース

ミクロな世界で大活躍! 夢の光ピンセット

 坪井 泰之 (理学部化学科 教授)

 「光には「力」の作用があり、粒をつまんで動かすことができます。とても弱い力ですが、バクテリアなど小さな物体たちにとっては、強い力です。レーザー光線の光の力でバクテリアやDNAを捕まえ、操ることができます。この光ピンセットが拓く新しい世界をご紹介します。

高校化学との関連:コロイド、チンダル現象、発光、顕微鏡、高分子

11:20-12:20

  Cコース

科学の宝石:ダイヤモンド

 藤原 正澄 (理学部化学科 講師)

 世の中で一番高価な宝石はなんでしょうか?それは、やはりダイヤモンドです。キラキラ輝くあのダイヤモンドが、実は今、サイエンスにとっての「宝石」となりつつあります。ダイヤモンドは炭素の共有結合のかたまりですが、その中にわずかに窒素やホウ素が入るだけで性質がガラッと変わって超高感度のセンサや超高性能のトランジスタにもなります。皆さんの知らないダイヤモンドの科学的利用価値についてご紹介します

高校化学との関連:共有結合、固体、結晶構造、不対電子

見学会
12:30-12:50

学術情報総合センター見学会

 当日、講義終了後に希望者を募集します。