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市大授業トップ
<2004年 春季>
数学や理科の好きな高校生や予備校生の皆さんに、数学や理科にさらに興味を持ってもらえるように企画した「高校生のための市大授業」です。今回は、大学の授業や大学の教室・実験室がどんなものなのか、進学を希望する大学の中を知っていただきたく、本学杉本キャンパスで行うことにしました。特に今回の教室は平成15年4月に建ったばかりの新校舎です。また実験室も日本で有数の設備を誇っています。高校生や予備校生の皆さんの参加をお待ちしています。

2004年4月24日(土)<終了しました>
数学科:午後1時0〜午後3時(定員27名)
数学科教授 今吉洋一
高校の数学から大学の数学へ
(一寸背伸びしてみよう)
いま高校で習っている数学のほんの一寸先にとても面白いことがあります。その具体的な例として、テイラー展開を取り上げます。例えば、次の式があります。この右辺の級数がテイラー展開です。

また、これらから驚くべき公式

が得られます。これらの式を予備知識を仮定せずに導きたいと思います。また、コンピュータを使いながら、多くの具体例を計算し、きれいなグラフも描いて視覚化する実習もします。
そして、これらの実習のなかで、数学は一つであって、高校の数学、大学の数学というように分けない方がよいことを感じ取ってもらいたいと思います。

<プロフィール>
職歴:東北大学理学部助手、大阪大学教養部講師、助教授を経て、大阪市立大学大学院理学研究科教授
学歴:東北大学大学院理学研究科博士課程中退(数学専攻)
専門分野:複素解析学

地球学科:午後1時〜午後3時(定員20名)
地球学科助教授 江崎洋一
古生物学へのいざない(生物進化と地球の歴史)
私たちが生活している地球には、46億年の歴史があるといわれている。世界史に『歴史年表』があるように、地球史にも『地質年表』がある。その年表が、主として『生物の進化』に基づいて作成されていることを知っているだろうか。本講義では、各年代ごとに特徴的な化石を直に観察し、生物進化の様子や年代区分の根拠について紹介する。さらに、古生物が、我々の実生活にいかに役立っているのかについても触れる。

<プロフィール>
職歴: 大阪市立大学理学部助手、講師を経て同理学研究科助教授
学歴: 北海道大学理学研究科地質学鉱物学専攻 修了
専門分野: 層位・古生物学


2004年5月1日(土)<終了しました>
生物学科:午後1時〜午後2時30分(定員200名)
生物学科助教授 伊東 明
植物の性
植物の性は未解明の謎に満ちている。私たちの研究室で行っている研究現場を紹介しながら、植物の性の不思議について伝えたい。講義では以下の2つのテーマを取り上げる。(1)常夏の熱帯で、植物はいつ花を咲かせ、どのように種子を実らせるのだろう?(2)最近、私たちの身近に見られるセイヨウタンポポの多くが、日本在来のタンポポとの雑種であることが示されつつある。セイヨウタンポポの雑種はなぜ、どのようにして出来たのだろう?

<プロフィール>
職歴:愛媛大学農学部附属演習林助手
大阪市立大学理学部助手、講師を経て同理学研究科助教授
学歴:京都大学農学研究科熱帯農学専攻 単位取得退学
専門分野:植物生態学、熱帯生態学

物質科学科:午後2時40分〜午後4時10分(定員200名)
物質科学科教授 村田惠三
物質科学−有機物質を超伝導に変える極限環境-低温、強磁場、高圧力の世界

(実習:絶対温度を体験しよう、磁気浮上をみてみよう)
新しいモノは新しい(超伝導や絶縁体などの)性質を沢山持っているから魅力的だ。しかし新しい性質は自然としみ出てくるものではなく、人が働き掛けてこそ引きだせる。超伝導だって低温が必要だ。それが極限環境だ。超低温、超高圧、超強磁場ってどんな世界だろうか?こんな世界と現実世界とどんなつながりがあるのだろうか。
 話のなかで、波の性質を示す電子の話や、それ以上低くならない温度、絶対温度の世界や、超伝導での磁気浮上などを体験する。

<プロフィール>
職歴:通産省電子技術総合研究所、パリ南大学を経て現在、大阪市立大理学研究科
教授。
1985 有機物での超伝導転移温度世界記録。
学歴:京都大学理学部物理学科
東京大学大学院(理学博士:物理学)
専門:有機超伝導体の高圧力物性


2004年5月8日(土)<終了しました>
物理学科:午後1時〜午後2時30分(定員200名)
物理学科教授 唐沢 力
大学で学ぶ物理 - 物理学の面白さと、必要性 -

物理学は、自然界が組み立てられている根本原理を追求する学問分野です。従って素粒子・宇宙論から、超伝導・半導体・レーザーなど、基礎的な研究から身近にあるハイテク機器までとても広い分野の応用にも結びついています。私たちの大学ではどのような内容の物理を学ぶのか、またそれがなぜ必要なのか、また大学院へ進学し各研究室へ入ったらどのような研究をするのか、などについてお話します。そして、20世紀に目覚しい発展を遂げた自然科学の応用と物理学の成果との関連の中から、私たちも取組んでいるレーザーを用いた半導体の研究の一端を紹介します。

<プロフィール>
職歴:東北大学理学部助手、大阪市立大学理学部助教授などを経て、同大学大学院理学研究科教授
学歴:東北大学大学院理学研究科物理学専攻 理学博士
専門分野:物性物理学、光物性・半導体物理学

化学科:午後2時40分〜午後4時10分(定員200名)
化学科教授 築部 浩
化学のエッセンス:生命を化学する

現代化学では、『生命』をどのように語ることができるのでしょうか? 分子のレベルから生命の謎を解きはじめた化学者達は、次に何を目指すのでしょうか? 
 この講義では、化学の最前線で解明されつつある神秘に満ちた生命現象のいくつかを、高校の教科書にある知識に、少しの好奇心と想像力とを加味して解説します。グ〜と身近な『血液型』や『味』などをテーマとして、生命を化学します。化学の醍醐味を一足はやく実感してみましょう!!

<プロフィール>
職歴:岡山大学講師(教養部)、助教授(理学部)を経て、大阪市立大学教授(理学研究科)
学歴:大阪大学理学部高分子学科卒業、京都大学理学研究科(化学専攻)修了、同 理学博士
専門分野:分子認識化学、超分子化学