2018年

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数学や理科の好きな高校生や予備校生の皆さんに、数学や理科にさらに興味を持ってもらえるように企画した「高校生のための市大授業」です。大学の授業や大学の教室・実験室がどんなものなのか、進学を希望する大学の中を知っていただきたく、本学杉本キャンパスで行います。平成16年春から始まった市大授業も今回で21回目となります。日程は4月29日(日・祝)です。

お申し込みは こちらから

理学部市大授業と同日・同キャンパス1号館で、文学部市大授業も開催します。詳しくは、 http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/lit/kouken/sj.html をご覧ください。






当日は、「全学共通教育棟の1階正面」(地図の「全学共通教育棟」参照)に、それぞれの授業開始時刻の20分前までに集合してください。
※駐車スペースはありません


日時:2018年4月29日(日・祝)

前半 午後1時00分〜午後2時10分(以下から1つの授業を選択)

E: 流体の運動と微分方程式

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数学科 准教授  阿部 健 (定員150名、講義)

 天気予報や液晶モニター、血流など流体の運動は、人々の暮らしの中に様々な形で現れます。これらの現象は数学の言葉を使って理解することはできるのでしょうか? この授業では、関数の時間発展の様子を記述する、微分方程式についてとりあげます。 また例として、流体の運動を記述する微分方程式について紹介します。

プロフィール
学歴 東北大学理学部数学科卒業, 東京大学大学院数理科学研究科前期博士課程・後期博士課程修了, 博士(数理科学)
職歴 日本学術振興会特別研究員, 京都大学学際融合教育研究推進センター特定助教, 2017年4月より大阪市立大学大学院理学研究科准教授
専門分野 偏微分方程式論
F: 生活を彩る分子の世界
「身の回りの化学物質を書いてみよう」

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化学科 助教  西川 慶祐 (定員150名、講義)

 高校化学で勉強する化学構造式の書き方とは一味違う、大学でのプロの構造式の書き方を、まだ有機化学を習っていない高校生を含め、 誰にでも分かるように教えます。私たちの身の回りの、特に化学構造が面白い化合物を色々と取り上げ紹介するのと同時に、それらの構造を紙に実際に書いてみましょう。色々な物事を分子レベルで考える、有益な機会になると思います。

プロフィール
学歴 北海道大学 工学部 応用化学科卒業、北海道大学 大学院環境科学院 博士後期課程修了、博士 ( 環境科学 )
職歴 九州大学 先導物質化学研究所 学術研究員、特任助教を経て、大阪市立大学 大学院理学研究科 助教
専門分野 有機化学 / 天然物合成化学
G:チバニアン(千葉時代)と地質時代

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地球学科 准教授  井上 淳 (定員150名、講義)

 「チバニアン」(日本語で千葉時代)という言葉が、最近ニュースなどでよく取り上げられています。チバニアンとはある地質時代の候補名 のことです。この授業では、地質時代がどのように区分・定義されているのか、また、どうしてチバニアンという名称が候補としてあがっているのかなどについて、地学を学習をしたことのない高校生にもわかりやすく解説します。

プロフィール
学歴 大阪市立大学理学部地球学科卒業、大阪市立大学理学研究科前期博士課程・後期博士課程修了、博士(理学)
職歴 日本学術振興会特別研究員、大阪市立大学大学院理学研究科特任講師、講師を経て、2015年4月より准教授
専門分野 第四紀学

後半 午後2時40分〜午後3時50分(以下から1つの授業を選択)

H:世界最大の放射線検出器で見る「宇宙」

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物理学科 教授  荻尾 彰一 (定員150名、講義)

 人類が達成した最高エネルギーを7桁以上超える高エネルギーの放射線=最高エネルギー宇宙線が、この宇宙に存在します。この極限的高エネルギー現象はこの宇宙で最も激しい現象と関連していると考えられています。 この源はどこか?どのような天体現象か?この極めてまれな現象をとらえるために、我々は検出面積 3,000 平方 km(琵琶湖の4倍!)という世界最大の放射線検出器を米国ユタ州に建設し、その解明を目指して研究しています。この授業では、最高エネルギー宇宙線によって開かれる新しい天文学と最新の成果を紹介します。

プロフィール
学歴 東京工業大学大学院理工学研究科 中退、学位:博士(理学)
職歴 東京工業大学助手、同大学院理工学研究科助教、大阪市立大学大学院理学研究科講師、准教授を経て、2015年より教授
専門分野 宇宙線物理学
I:生き物たちはどうやって時を計るのか?
〜ヒトやミツバチを例に〜

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生物学科 准教授  渕側 太郎 (定員150名、講義)

 私たちは目で見たり耳で聞いたりしたことに反応して行動を起こします。こういった類のことは神経という仕組みを通じて実現されています。実は、寝起きや、虫たちの一日の決まった時間にある行動を起こすといったことも、神経の一部に存在する体内時計という仕組みによってコントロールされています。この授業では、体内時計がどういったものか、また、それがどうやって働くのかについて、ヒトやミツバチの例を中心に説明します。

プロフィール
学歴 京都大学 理学研究科 生物科学専攻 博士課程修了、博士(理学)
職歴 岡山大学 環境学研究科 博士研究員、日本学術振興会 特別研究員(ヘブライ大学/京都大学)、京都大学 農学研究科 博士研究員を経て、2017年より大阪市立大学大学院理学研究科 准教授
専門分野 動物生理・行動, 時間生物学, 生態・環境