市大数学教室

大阪公立大学数学研究所
(Osaka Central Advanced Mathematical Institute)
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  複素解析セミナー(2022)
 2021年度


大阪公立大学数学研究所(OCAMI) での事業の一環として、複素函数論に関連したセミナーをしています。
講演者を募っております。

 
世話人: 佐官謙一,  橋本義規,  小池貴之 
〒558-8585
大阪府大阪市住吉区杉本3丁目3番138号

大阪公立大学 大学院理学研究科 数物系専攻
大阪公立大学数学研究所






講 演 者 :小川智史(大阪公立大学)
タ イ ト ル : あるクラスのレビ平坦面周りの変換関数の線形化
   (アブストラクト)
日 時 5 月 16 日(月) 13:00 ~ 15:00
場 所 :大阪公立大学・中講究室
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講 演 者 :橋本義規(大阪公立大学)
タ イ ト ル : 因子に沿って錐的特異点をもつ定スカラー曲率Kaehler計量について
   (アブストラクト)
日 時 6 月 13 日(月) 13:00 ~ 15:00
場 所 :大阪公立大学・中講究室
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講 演 者 :佐官謙一(大阪公立大学)
タ イ ト ル : Quasiconformality of harmonic mappings of the unit disk
   (アブストラクト)
日 時 7 月 4 日(月) 13:00 ~ 15:00
場 所 :大阪公立大学・小講究室B
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アブストラクト集



講 演 者: 小川智史(大阪公立大学)
タ イ ト ル: あるクラスのレビ平坦面周りの変換関数の線形化

一次元複素力学系におけるSiegelの線形化定理と円周上の力学系におけるArnol'dの線形化定理は、ディオファントス条件という数論的条件を介して類似した結果となっている。一方Siegelの線形化定理の複素幾何学的な一般化の一つが上田の線形化定理として与えられた。本講演では以上の線形化定理の解説をし、Arnol’dの線形化定理の一般化かつ上田の線形化定理の対応物として得られた線形化に関する結果についても解説する。

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講 演 者: 橋本義規(大阪公立大学)
タ イ ト ル: 因子に沿って錐的特異点をもつ定スカラー曲率Kaehler計量について

与えられた滑らかな射影代数多様体にスカラー曲率が一定のKaehler計量が存在するか,という問題は,代数幾何学的な安定性との観点から近年盛んに研究されている.定スカラー曲率Kaehler計量は一般には存在しないが,マイルドな特異点を許容すれば存在するケースも多い.許容する特異点として,因子に沿った錐的特異点を考えるとき,Kaehler-Einstein計量の場合は幾つかのブレイクスルーも含めて多くの結果が知られているが,一般の定スカラー曲率Kaehler計量に関してはまだ未解決の問題も多い.本講演では,この分野のバックグラウンドを簡単に紹介した後に,因子に沿って錐的特異点をもつ定スカラー曲率Kaehler計量の存在から自然な代数幾何学的安定性が従うこと,また因子の次数を十分大きくすれば,錐的特異点をもつ定スカラー曲率Kaehler計量は必ず存在する,という結果を紹介する.この研究は青井顕宏氏とKai Zheng氏との共同研究に基づく.

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講 演 者: 佐官謙一(大阪公立大学)
タ イ ト ル: Quasiconformality of harmonic mappings of the unit disk

In 1968 O Martio initiated the study of harmonic mappings in the complex plane in the context of their quasiconformality. In this talk, I intend to review recent results in this direction based on the following joint work with D. Partyka :
Quasiconformality of harmonic mappings of the unit disk, Current Research in Mathematical and Computer Sciences III, eds. : A. Lecko, D. K. Thomas, Publisher UWM, Olsztyn, 2022, pp. 327-352.

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最終更新日: 2022年6月16日
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