物理化学第２研究室
- 超高スピン分子・クラスター系／高分子磁性体、液晶系強誘電性磁性体、 分子性超高スピン金属クラスター系等の微視的量子スピン効果および半巨視的磁気量子現象の解明
- 化学や物理学に新しい概念的進歩をもたらす物質群の設計・創製・キャラクタリゼーションや それらの電子状態・スピン構造の理論的解明やスピンマグネティクスの開発
- 電子スピン磁気共鳴法における新しい方法論・実験手法の開発や磁気共鳴に関する一般理論の定式化・ 解析方法の一般化、高汎用性ソフトウエアの開発
- パルス電子−核多重共鳴法による量子演算・量子情報制御の実現
研究手段には、現在主としてFT(フーリエ変換)パルス電子磁気共鳴法や多重磁気共鳴法等の 新しい分光学的手法と超伝導量子干渉計(SQUID)等を用いています。
開殻高スピン分子に対する電子状態理論の開発を行い、電子・分子構造の研究を行っています。 また、分子軌道法を用いた微細構造パラメータ（ゼロ磁場分裂定数）の計算手法の開発を行い、 高スピン電子構造の解明を進めています。
パルスESRによる2次元電子スピンニューテション法を用いて高スピン分子のスピン多重度の直接決定や、 定量的な遷移確率・遷移モーメントの評価を行っています。
マイクロ波及びラジオ波パルスを用いるパルス電子−核多重共鳴（ENDOR） を用いて電子スピンと核スピン状態を制御することにより， 量子絡み合い状態の生成と量子情報操作の実現を行うとともに， 量子演算過程における量子位相制御を実験的検証を行っています。
