最終更新日 2013. 2. 28
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生物学科

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酵素化学はバイオサイエンスやバイオテクノロジー分野の主軸をなす一研究分野で、これまで微生物酵素を中心に研究を行ってきた。近年では、新しい酵素の発見と開発を念頭に置き、微生物のみならず動物や植物の生産する種々の酵素を分離精製し、その酵素化学的・タンパク化学的性質を生化学的、分子生物学的手法を用いて詳細に調べ、酵素タンパク質の構造と触媒機能の解明と新規酵素の応用開発に関する研究を行っている。また、これら酵素の生理的な機能の解明を目指している。

【現在行われている研究テーマ】

1. 複合糖鎖関連酵素・タンパク質の構造・特異性相関と生理的機能
 ・担子菌由来エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼの糖鎖認識機構と同酵素を介した糖鎖_遊離機構
 ・担子菌由来エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼ遺伝子の発現機構とそのホモログの探_
 ・担子菌由来ペプチドN-グリカナーゼの分子多型の解析と糖鎖遊離機構
 ・エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼHSの遺伝子解析と同酵素の糖鎖認識機構
 ・エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼHSの膜局在化ならびに同酵素を介した細胞表層糖_鎖遊離機構
 ・ヒト共生微生物由来グリコシダーゼの遺伝子解析とその機能

2. 複合糖鎖の生理的機能とその応用
 ・細胞膜糖タンパク質糖鎖の機能とその動態

3. 多糖関連酵素の機能
 ・ヒトアミラーゼの糖鎖不全分子多型の生成機構
 ・動物グルコシダーゼの分子多型とその生理的機能

4. タンパク質分解系の生体内機能
 ・動物エラスターゼ分子多型の組織特異的発現と同酵素を介したタンパク質分解機構

5. 酵素による新規機能性物質の合成とその応用開発
 ・エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼの糖鎖転移機構の解析
 ・エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼHSを用いた機能性アスパラギン結合型糖鎖結合化_合物の合成とその応用
 ・耐熱性レバンシュークラーゼおよびCGTaseを用いた機能性オリゴ糖、配糖体の合成

6. 形態形成とこれに関係する酵素、タンパク質系の解析
 ・担子菌の形態形成に伴うエンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼおよびペプチドN-グリカナ_ーゼの発現調節とその動態
 ・担子菌の形態形成に伴う糖鎖結合タンパク質の動態
 ・ヒト唾液タンパク質の機能と臨床診断への応用

7. 糖転移酵素を用いたグライコシレーションによる高分子物質の性質の改変およびその応用開発
 ・耐熱性レバンシュークラーゼおよびCGTaseを利用した新規多糖の合成と新規酵素のスクリ_ーニング
 ・耐熱性レバンシュークラーゼおよびCGTaseによるタンパク質のグライコシレーション



当研究室で得られた結晶の写真。


これは担子菌から得られたEndoFVの結晶。結晶の大きさは0.1mmぐらいです。
X線結晶構造解析により、すでに立体構造を明らかにしました。


実際に決定したEndoFVの立体構造モデル。



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