研究紹介:柚子にゃん先生

tartgeticon 他にも研究をしているので、紹介しますね。
ミッケくん、アミロイドって聞いたことありますか?

myicon ごめんなさい、聞いたことないです。

tartgeticon アミロイドは、タンパク質が変化したものです。
変化したタンパク質は元には戻りません。水にも溶けません。
体の中にアミロイドがたくさん溜まると、病気の原因になってしまいます。

myicon なんだか怖いですね。

tartgeticon だからこそ詳しく研究することが大事なのです。

tartgeticon さて、ここからは実際にアミロイドを作ってみようのコーナー、
『アミロイドクッキング』のお時間です。

myicon 保護メガネをかけて準備万端です!

tartgeticon ではまず、タンパク質の入った水溶液を用意します。
光ピンセット装置のスイッチをオンにして、タンパク質を一箇所に集めます。

myicon どんどん集まって、ひとつの塊になっていきますね。

tartgeticon

tartgeticon これはタンパク質が集合した状態です。
光ピンセットをオフにすると、バラバラのタンパク質に戻っていきます。

tartgeticon

myicon 元に戻るので、まだアミロイドじゃないですね。

tartgeticon その通り。
では、部分的に構造が変化したタンパク質で、同じことをしてみましょう。

myicon 集合体がどんどん大きくなっていきます。

tartgeticon

tartgeticon はい、アミロイドの完成です。
もう光ピンセットをオフにしても、元のタンパク質に戻ることはありません。

tartgeticon

myicon 光を照射するだけで、アミロイドになっちゃうんですね。

tartgeticon 他にも、熱したり、塩やお酒やお酢を加えたりしても、アミロイドになりますよ。

myicon 本当にお料理みたいですね。

tartgeticon でも、詳しい仕組みまでは解明できていないんです。
解明できるよう、研究を頑張っています。

myicon ぼくもお手伝いします!

柚子にゃん先生のメモ帳

tartgeticon アミロイドが体の器官に多く蓄積されると、
パーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの神経変性疾患の原因になると言われています。
いろいろなタンパク質のアミロイドを研究することによって、
病気の予防や治療などに応用できるかもしれません。

(C) 2020 M. Yoshioka
戻る     一覧