生体中のあらゆる反応にかかわり、生命活動を維持している酵素たんぱく質は、長い進化の歴史のなかでターゲット分子を認識したり、触媒する反応の遷移状態のエネルギーを下げたりするための特別な"仕掛け"を発展させてきています。
本研究室では、たんぱく質の活性部位に組み込まれたこの"仕掛け"の機構を3次元立体構造に基づいて明らかにしています。図は2004年に構築された光化学系II複合体モデルです。葉緑体のチラコイド膜上では、複数の超分子複合体が連携して太陽光エネルギーを利用して分子状酸素を発生していますが、この系II複合体はその初発過程を担い、水を酸化して分子状酸素を発生させている本体です。