15:00~15:10 開会 |
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15:15~16:15 | |
石原 秀樹 先生(大阪市立大学理学研究科数物系専攻(物理学分野)・教授)
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講演タイトル:「ブラックホールの観測と幾何学的対称性」 |
講演アブストラクト:
最近,ブラックホールに関する観測的研究の進歩が目覚ましく,
特に,電波望遠鏡「Event Horizon Telescope」を用いて,
我々の銀河の隣の銀河M87の中心にあるブラックホールの"撮像"に
成功したことが,大きな話題となりました.
そもそも,ブラックホールは見えるのでしょうか.相対論では,
どのように考えているのかをお話しします.
また,観測によりブラックホール時空の情報を得るために,
その時空の幾何学的な対称性が重要な役割をします.
Killing tensor や Killing-Yano tensor が,観測にどう
役立っているかについて紹介したいと思います.
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16:35~17:35 |
安井 幸則 先生(摂南大学理工学部基礎理工学機構・教授)
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講演タイトル:「アインシュタイン計量とブラックホールの対称性」
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講演アブストラクト:
ブラックホール時空の一意性,時空を伝搬する粒子や波の方程式に現れる変数分離性など,ブラックホール時空の持つ可積分な構造の背後にある対称性について話します。この対称性は立花俊一・柏田豊子(1969)によって導入された共形キリング矢野テンソル場を使って記述されます。橋本義武・阪口真との共同研究であるブラックホール時空からコンパクトなアインシュタイン多様体を構成するという論文が出発点となり,そのからくりを理解したいためにブラックホールの研究をはじめました。それからおよそ20年が経過し現在に至っています。本講演ではブラックホールの対称性についてこれまでに得られた研究結果を紹介します。また,摂南大学におけるFD活動の一環として行っているアクティブラーニングについても紹介したいと思います。
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17:35~17:40 閉会 |
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