セミナー情報(2019年度)

日時 : 2019年10月15日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : Finite N corrections to the superconformal index from D3-brane analysis in AdS_5/CFT_4
講演者 : 荒井玲於奈氏 (東工大)

概要 :In the context of the AdS/CFT, the Type IIB superstring theory on $AdS_5 \times SE_5$ corresponds to an $\mathcal{N}=1$ quiver gauge theory, where $SE_5$ is a five-dimensional Sasaki-Einstein manifold. We study this correspondence by using the superconformal index, which contains the information of the BPS spectrum in the theory. It is known that the index of the large $N$ limit is evaluated by the Kaluza-Klein modes on $SE_5$ and the agreement with CFT results was confirmed in many examples. In this talk, we consider the finite $N$ corrections to the index on the AdS side as a next step. To do this, we focus on a single D3-brane wrapped around a three-cycle on $SE_5$. Because there are in general several three-cycles on $SE_5$, we need to sum up contributions of these single D3-branes. By using the D3-brane analysis, we propose a prescription to calculate the finite $N$ corrections to the index on the AdS side. We explain our prescription through some examples and see the agreement with the CFT results calculated by the localization method.


日時 : 2019年10月1日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : Dark Matter Signals on a Laser Interferometer
講演者 : 土田 怜氏 (大阪市立大学)

概要 : 暗黒物質の有力候補のひとつであるWIMPsは、通常の物質と弱く 相互作用するため、稀にではあるがレーザー干渉計型重力波検出器 の鏡に衝突すると考えられる。この衝突により、鏡を懸架する振り子の 振動や鏡の弾性振動が励起され、生じた信号はレーザー干渉計に よって取得可能であることが期待される。本講演では、暗黒物質衝突に よる信号の大きさを見積もり、その結果を用いて暗黒物質と通常の物質 との相互作用断面積に与えられる制限について考察する。


日時 : 2019年9月24日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : 4次元N=2超共形場理論におけるBPS OPE selection ruleの決定
講演者 : 清重一輝氏 (大阪市立大学)

概要 : Argyres-Douglas型の超共形場理論(SCFT)を始め、4次元N=2にはラグランジアンがないとされる非自明なSCFTが多数存在する。これらの理論の解析は演算子積展開(OPE)やindexなどの手法で行うことが主流になる。そこで我々は超共形代数の性質から決まるBPS条件を用いてOPE selection rule を決定した。本研究では、(S)CFTにおいて特に重要なstress tensor と2d chiral algebra と関連のあるSchur 多重項と呼ばれるBPSセクターについてのselection rule (stress tensor × Schur multiplet)に絞って解析を行った。またそれらのselection rule から一般的な性質を予想した。 このトークはarXiv:1812.06394 [hep-th](西中氏との共同研究)に基づく。


日時 : 2019年7月23日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : Nonanomalous R symmetry in supersymmetric     unified theories of quarks and leptons
講演者 : 丸 信人 氏 (大阪市立大学)

概要 : A discrete R-symmetry often appears as an exact gauge symmetry in the low energy effective theory of superstring theories. We search for such discrete R-symmetries from a phenomenological point of view and find that Z_{9R} and Z_{18R} are candidates of the nonanomalous R-symmetry in the case of the minimal supersymmetric standard model. We also find Z_{4R} and Z_{20R} in the case that quarks and leptons are embedded in the SU(5) GUT multiplets. Interesting is that in the latter case all the solutions predict some extra matter multiplets and we find that the simplest choice is to take a pair of {\bf 5} and {\bf 5}^* of SU(5)_{GUT} whose mass is of order the SUSY breaking scale \sim 1 TeV. We emphasize that the presence of such extra matters is testable in future collider experiments.


日時 : 2019年7月16日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : Lepton-flavor violation via four-Fermi contact interactions at e+e- linear collider
講演者 : ゙ 基哲 氏 (お茶の水女子大学)

概要 : レプトン・フレーバーの破れ(LFV) は標準模型を越える物理によって起こりうる 重要なシグナルの一つである。LFV相互作用を媒介する新粒子の質量スケールが コライダー実験で実現されるエネルギースケールよりも大きい場合、その寄与は4体 フェルミオン接触相互作用によって記述される。本講演では、LFVの破れを与える 模型の詳細によらない、低エネルギー有効理論としての4体フェルミオン接触相互 作用に対する、高エネルギーコライダー実験での探索可能性について紹介する。 従来、LFV相互作用の探索はBファクトリー実験に代表される、高精度実験に おいてなされてきたが、本講演では国際リニアコライダー計画(ILC)を想定し、そこ で期待されるLFV探索とBファクトリーでの探索を比較・検討した結果を議論する。


日時 : 2019年6月25日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : (拡張)ヒッグス場有効理論とその応用
講演者 : 長井 遼 氏 (東京大学)

概要 : 本講演では、対称性の自発的破れ現象を記述する"非線形シグマ模型"の 構成方法を応用し、電弱対称性の自発的破れ現象を記述する有効理論 (ヒッグス場有効理論)を構成する。この有効理論では、ヒッグス粒子の相互 作用の構造が非線形シグマ模型の内部空間の構造(幾何や対称性)によって 特徴付けられ、その構造の詳細は電弱ゲージボソンやヒッグス粒子の精密測定 実験によって決定することができる。本講演では、まず、125GeVヒッグス粒子 に関する実験結果や、LEP実験における電弱精密測定の結果を振り返り、 それらが標準模型を超える、拡張ヒッグスセクターに対してどのような制限を与え ているかを整理する。また、それらの実験事実を踏まえ、これまでの実験結果と 無矛盾かつ、将来実験によって検証可能な拡張ヒッグスセクターの可能性に ついて議論する。(参考:arXiv:1904.07618)


日時 : 2019年6月18日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : How to "cool down" Ising model on 2d dynamical triangulations
講演者 : 佐藤勇貴氏 (名古屋大)

概要 : The Ising model on 2d dynamical triangulations was originally introduced by Kazakov in 1986, which is a statistical system including gravitational degrees of freedom. This system is known to be critical at the finite temperature and the continuum theory defined around the critical point is the 2d gravity minimally coupled to fermions. We introduce an external parameter to the system, aiming at observing the quantum critical behavior. Tuning the parameter to a certain value the critical temperature reaches absolute zero and the resulting continuum theory at the zero temperature is NOT the 2d gravity minimally coupled to fermions. As it turns out, physics at the zero-temperature may differ depending on the "cool down speed". The talk will be based on the work with Tomo Tanaka (Phys.Rev. D98 (2018) no.2, 026026) and the work in progress with Jan Ambjorn.


日時 : 2019年6月4日(火) 16:30〜
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : 重力波観測実験及び加速器実験による拡張ヒッグス模型の検証
講演者 :端野克哉氏(大阪大学)

概要 : 加速器実験によりヒッグス粒子が発見された事で、標準模型で予言されていた素粒子が 全て発見されたが、標準模型の枠内で説明できない現象が既に確認されており、模型の 拡張が必要である。拡張模型の一つとして、未だに不明瞭であるヒッグスセクターを拡張した、 拡張ヒッグス模型がある。ヒッグス結合は将来的に加速器実験により精密に測定され るため、 この拡張模型は検証できる可能性がある。一方で、将来の重力波観測実験による電弱 相転移に関する重力波の測定でも、拡張ヒッグス模型に含まれるパラメータの情報を抜き 出せる事が知られている。本講演では標準模型に新たにスカラー場を加えた拡張ヒッグス模型に 注目し、加速器実験と重力波観測実験による相補的な模型の検証可能性について議論する。


日時 : 2019年5月21日(火) 16:30〜
場所 : F203(理学部F棟 第2講義室)
題目 : データ解析の数学的手法が描く正準テンソル模型の時空概念
講演者 :笹倉直樹氏(基研)

概要 : 正準テンソル模型はテンソルを配位変数とし、その波動関数はテンソルの値がリー群の対称性を持つところでピークを持つという興味深い性質を持つ。正準テンソル模型を量子重力の模型として解釈し、それらのピークをリー群の対称性を持つ時空が確率的に好まれるという物理として解釈するには、テンソルと空間との対応関係を構成することが必要である。この講演では、データ解析の数学的手法を使って、実対称3階テンソルと距離計量を持つ空間との対応関係を構成する。具体的には、テンソルのランク分解(CP分解)により点と局所位相を定義して位相空間を求め、さらにその空間上のラプラス作用素を定義して距離を決定する。この方法を正準テンソル模型に応用し、一様球面+時間という設定において、正準テンソル模型のテンソルの古典的運動方程式が、スカラー場を伴う一般相対論の運動方程式と一致することをみる。


日時 : 2019年5月14日(火) 16:30〜
場所 : F203(理学部F棟 第2講義室)
題目 : Search for charged lepton flavor violation using nucleus
講演者 : 山中真人氏(NITEP)

概要 : 荷電レプトンフレーバーの破れ(charged lepton flavor violation; CLFV) は標準理論を超える新物理の証拠となる。CLFV探索は新粒子を直接確認でき るものではない。いくつものCLFV過程の検証を組み合わせ、新模型の姿を 切り出す必要がある。言い換えると、新しいCLFV過程が考案されることで、 新物理をより高精度に、そして、これまでとは異なる角度から検証すること ができる。本講演では、原子核を利用したCLFV探索に注目する。はじめに、 理論計算の不定性を含め、ミューオン-電子転換が現在、そして、近未来に もたらす新物理検証能力を示す。次に、我々が考案した新たなCLFV過程を 紹介し、CLFV検証に対するその潜在能力を論じる。時間が許せば、タウフレ ーバー非保存相互作用の検証過程として有力視されるレプトン-原子核散乱に 対する重要な素過程の導入、及び、散乱断面積の高精度定式化について説明する。




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