セミナー情報(2022年度)

日時 : 2022年8月1日(月) 9:00〜(←次回)
場所 : Zoom
題目 : ブラックホールと超弦理論
講演者 : 飯塚 則裕 氏(大阪大)

概要 : TBA




過去のセミナー


日時 : 2022年6月13日(月) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : CFT duals of three-dimensional de Sitter gravity
講演者 : 西岡 辰磨 氏(大阪大)

概要 :

We present a class of dS/CFT correspondence between two-dimensional CFTs and three-dimensional de Sitter spaces. We argue that such a CFT includes an SU(2) WZW model in the critical level limit k → −2, which corresponds to the classical gravity limit. We can generalize this dS/CFT by considering the SU(N) WZW model in the critical level limit k →−N, dual to the higher spin gravity on a three-dimensional de Sitter space. We confirm that under this proposed duality the classical partition function in the gravity side can be reproduced from CFT calculations.


日時 : 2022年6月22日(水) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : Probing the early Universe with 21cm line
講演者 : 高橋 智 氏(佐賀大)

概要 :

The redshifted 21cm line of neutral hydrogen is considered a very useful probe of various aspects of the Universe. In this talk, I will focus on how the 21cm line can be used to probe the physics of the early Universe. First, the basics of cosmology using 21cm line is reviewed, and then followed by discussion of some specific examples such as the 21cm line as a probe of the inflationary Universe. The impact of current and future observations of the 21cm line on our understanding of the early Universe will also be discussed.


日時 : 2022年6月27日(月) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : 量子重力のスワンプランド予想
講演者 : 濱田 雄太 氏(KEK)

概要 : 量子重力理論は、低エネルギー有効理論に非自明な制限を出すと考えられている(スワンプランド予想)。このセミナーでは、量子重力のスワンプランド予想の幾つかについての紹介と、ブラックホール物理との関わりをお話ししたいと思います。


日時 : 2022年7月4日(月) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : ブラックホールの情報パラドクスと量子情報 --量子カオス系の量子誤り訂正--
講演者 : 中田 芳史 氏(東京大)

概要 :

ブラックホールの情報パラドクスは素粒子物理学における長年の未解決問題である。近年、ホログラフィ原理の理解が進むにつれて、量子情報の手法を用いたより精密な解析がなされるようになった。そのきっかけがHayden-Preskill模型[1]と呼ばれる量子情報的な玩具模型であり、様々な仮定(特に、量子ブラックホールは量子力学的に記述され、かつ、そのユニタリ時間発展は十分量子カオス的という仮定)の下で、量子ブラックホール内の量子情報は少量のホーキング放射から復元できることが示唆された。その導出の肝が、「量子カオス的なダイナミクスが誘起する量子誤り訂正」である。本セミナーでは、Hayden-Preskill模型を舞台として、量子カオスと量子誤り訂正の関係を概観し、その後、系の対称性による影響[2]や、放射から量子情報を復元する具体的な手法[3]、量子カオスと情報スクランブリングの関係[4]について説明したい。本セミナーのほとんどは量子情報的な模型に基づくものだが、最後に、量子ブラックホールとの繋がり等について意見交換できれば幸いと考えている。 [1] P.Hayden and J. Preskill, JHEP 2007:120. [2] Y. Nakata, E. Wakakuwa, and M. Koashi, arXiv:2007.00895 (2020). [3] Y. Nakata, T. Matsuura, and M. Koashi, in preparation. [4] Y. Nakata and M. Tezuka, in preparation.


日時 : 2022年7月6日(水) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : 宇宙の物質の起源と輸送方程式について: Spontaneous/wash-in baryogenesis
講演者 : 山田 將樹 氏(東北大)

概要 :

我々を構成している物質がどのようにして作られたのか、という疑問は宇宙論の未解決問題として残されている。これは物質と反物質の存在量に非対称性があることを意味しており、これを生み出すためにはサハロフの三条件と呼ばれる三つの必要条件を同時に満たす必要がある。本講演では素粒子標準理論における保存量の輸送方程式に注目し、そこにどのような効果が加わればサハロフの三条件を満たすことができるかを説明する。それを用いて、wash-in leptogenesisという新しい物質の生成メカニズムが働くことを見る。


日時 : 2022年7月13日(水) 9:00〜
場所 : Zoom
題目 : 宇宙の(暗黒)物質の起源と非位相的ソリトンについて: Affleck-Dine baryogenesis and Q-ball
講演者 : 山田 將樹 氏(東北大)

概要 :

宇宙の物質の起源を説明する機構として、アフレックダイン機構というメカニズムが提案されている。これは特に超対称性理論で自然に働き、その場合Q-ballと呼ばれる非位相的ソリトンを形成する場合がある。このQ-ballがクォークと軽い超対称性粒子に崩壊することで物質と暗黒物質を同時に生成することができ、それらの間の存在量が観測的におおよそ一致していることが説明される。また、宇宙論の別の文脈ではoscillonと呼ばれる準安定なスカラー場の配位が形成されることがあるが、それをQ-ballと同様に記述する理論を説明し、その崩壊率の導出方法を解説する。



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