セミナー情報(2018年度)

日時 : 2018年7月3日(火) 16:30〜
場所 : F204(理学部F棟 第3講義室)
題目 : 任意の模型におけるQCDワインバーグ演算子の係数
講演者 : 阿部智広氏(名古屋大)

概要 : 中性子の電気双極子能率(EDM)を理論計算するためには、ワインバーグ演算子のウィルソン係数を求める必要がある。ワインバーグ演算子はグルーオン場のみからなる次元6の演算子であり、一般にループダイアグラムによって生成される。このウィルソン係数を求めるには最低でも2ループレベルの計算が必要となるため、特定の模型でしかこれまで計算されていなかった。本講演では任意の模型でワインバーグ演算子のウィルソン係数を計算できる公式を紹介する。特に公式の使い方について議論する。

参考文献: arXiv:1712.09503


日時 : 2018年5月29日(火) 16:30〜
場所 : F204(理学部F棟 第3講義室)
題目 : 物性理論と位相的弦理論の対応
講演者 : 杉本裕司氏(阪市大)

概要 : 超弦理論は摂動論的にのみ定義されている。非摂動的に定義すべく、様々なアプローチがなされてきた。その中でも近年、超弦理論の簡易模型として知られている位相的弦理論において、幾何を量子化することによって非摂動的定式を定義する手法が提案された。この手法により、位相的弦理論は様々な物理及び数学と対応していることが判明した。本講演はその中でも、ホフスタッター模型と呼ばれる物性理論との対応について議論する。この対応は、物性理論を通じて位相的弦理論の非摂動効果を探れることを意味する。


日時 : 2018年5月22日(火) 16:30〜
場所 : F204(理学部F棟 第3講義室)
題目 : Distance between configurations in MCMC simulations and the emergence of AdS geometry in the simulated tempering algorithm
講演者 : 福間将文氏(京大)

概要 : 与えられた分布関数に対する期待値を数値的に評価する際、 Markov-chain Monte Carlo法では、 目的の分布関数に緩和するように確率過程を設定する。 ところが配位間に高いポテンシャル障壁が存在する場合には、 異なるモード間の遷移確率はほとんど0となり、 平衡分布へ到達するまでに長い時間がかかってしまう。 本講演では、配位間の遷移の難しさを定量的に表す距離を定義し、 いくつかの系とアルゴリズムについて距離を具体的に計算する。 とくに、配位空間を拡大することで緩和を速める simulated tempering法について、配位間の距離が最小となるように アルゴリズム内のパラメーターを最適化したときに、 拡大された配位空間が反ド・ジッター空間の幾何を持つことを示す。 本研究は「randomnessから幾何が創発する機構」を与えているが、 時間があれば、量子重力理論に対して与える知見についても議論したい。


日時 : 2018年5月15日(火) 16:30〜
場所 : F204(理学部F棟 第3講義室)
題目 : 混合大域アノマリーと境界状態
講演者 : 山口哲氏(阪大)

概要 : 't Hooft アノマリーは繰り込み群で不変な量であり、トポロジカル相を含む相構造の解析に有用な 道具である。特に最近では、離散対称性や大きなゲージ変換に対するアノマリー(大域アノマリー) を用いた解析が注目されている。我々は、このような例として2次元Wess-Zumino-Witten模型に おいて中心対称性とモジュラー変換の混合アノマリーについて調べた。特に対称性で不変な境界状態の 存在する条件とアノマリーがない条件が同じであるという予想について調べた。この発表は沼澤宙朗氏 との共同研究arXiv:1712.09361 に基づく。


日時 : 2018年4月24日(火) 16:30〜
場所 : F204(理学部F棟 第3講義室)
題目 : 原子・分子過程によるニュートリノ物理
講演者 : 田中実氏(阪大)

概要 : 原子・分子の状態遷移のエネルギースケールはO(eV)以下であり, ニュートリノ振動等から知られているニュートリノの質量スケールに 近い.本セミナーでは、原子・分子過程を用いてニュートリノの 未知の性質に迫る新たな方法について説明するとともに, その実現に向けた実験的取り組みについて紹介する. また,同じ方法を用いた宇宙背景ニュートリノの検出とその性質の 解明の可能性について議論する.





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